年金収入も確定申告が必要?対象になるのはいくら以上の受給者か

 

さて、この年金を75歳からずっと受給するわけですが、当然税金がかかりますし社会保険料や個人住民税は年金からの天引きとなります(繰下げ中で受給していない間は、口座振替や納付書などの普通徴収で社会保険料を支払う)。

なお、社会保険料の天引き開始は年金受給が始まってから約半年から1年くらいはかかります。市役所の事務処理のために時間がかかる。

事例としてはもう75歳以降の年金から社会保険料天引きされてるものとして話を進めます。

年金額が158万円以上なので課税対象者ですから、扶養親族等申告書が当然10月ごろに送られてきます。

ちなみに申告書は提出しなくても基礎控除を使って計算するので、極端に高額な税金にはなりません。
提出してくれれば各種扶養控除を使う。

提出したとして源泉徴収税を計算します。

まず、基礎控除額→814,066円×25%+65,000×2ヶ月=333,516円。

最低でも控除は135,000円×2ヶ月=27万円が使えますが、高いほうの333,516円を使います。

妻は70歳を超えてるので老人配偶者控除4万円×2ヶ月=8万

男性本人は普通障害があり、障害者控除22,500円×2ヶ月=45,000円

年金から天引きされた社会保険料は介護保険と後期高齢者医療合わせて年間30万円(年6回の年金振り込み時に毎回5万円天引き)とします。

・課税所得→814,066円-(基礎控除333,516円+老人配偶者控除8万+障害者控除45,000円+社会保険料控除5万円)=305,550円

・源泉徴収税額→課税所得305,550円×5.105%=15,598円を毎回年金から徴収する。

年間で源泉徴収する所得税は15,598円×6回=93,588円

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