年金収入も確定申告が必要?対象になるのはいくら以上の受給者か

 

さて、年金収入が400万円以上なので必ず確定申告しないといけない。

確定申告時の公的年金等控除を計算する。

・公的年金等控除→4,884,400円×15%+685,000円=1,417,660円

・年金にかかる雑所得→4,884,400円-公的年金等控除1,417,660円=3,466,740円

基礎控除48万円、老人配偶者控除48万円、社会保険料控除30万円、障害者控除27万円。

・課税所得→3,466,740円-(基礎控除48万円+老人配偶者控除48万円+社会保険料控除30万円+障害者控除27万円)=1,936,740円

よって、所得税は1,936,740円×5.105%=98,870円となり、源泉徴収よりも多くなったのでちょっと追加で支払わないといけないですね。

というわけで、75歳までの繰下げで年額400万円以上の年金になったので、どれほど高い所得税になるのか…と思ったんですが、結構低く抑えられましたね(結構控除を使ったからかもですが…^^;)。

他に住民税も支払わないといけないですが、年金にかかる住民税は年金からの天引きになります(住民税に関しては市町村の市民税課に問い合わせを)。

※ 追記

個別の税務相談は税理士さんや税務署にご相談ください。

それでは今日はこの辺で。また来週お会いしましょう。

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佐賀県出身。1979年生まれ。佐賀大学経済学部卒業。民間企業に勤務しながら、2009年社会保険労務士試験合格。
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