年金収入も確定申告が必要?対象になるのはいくら以上の受給者か

 

年金にも税金がかかるというのはけしからん!と思う人も多いですが…雑所得として所得税や住民税がかかります。

税金がかかる理由の一つとしては、今まで年金保険料を支払う事で社会保険料控除として税金を軽くする事が出来たからというのがあります。

年金保険料相当分の所得が社会保険料控除によって課税されていないんだから、老齢の年金を受ける際は課税すべきであろうという事ですね。

税制の中で言われる入口非課税、出口課税という考えです。

とはいえ、年金に税金がかかるというのはそれほど大したものではありません。

課税されるのは65歳未満の人は108万円以上で、65歳以上の人は158万円以上の人の場合が課税対象だからです。

その金額に満たない人は所得税はかかりません。

それに、年金は老後の大切な生活資金ですので年金には公的年金等控除という大きな所得控除が用意されており、税金がかかる対象でもできるだけ低くなるように配慮されています。

よって、年金に税金がかかるなんて嫌だなあ…とそこまで心配する必要は無いです。

今の新しく年金世代になったばかりの60代から70代の人でそこまで高額な年金額の人は少ないと思います^^;

ちなみに年金の手取りに影響するのは税金よりも介護保険や国保、後期高齢者医療などの社会保険料のほうが影響が大きいですね。

社会保険料はどんなに年金額が低かろうが基本的に免除にならないし、終身で支払わないといけないからですね。

さて、年金の税計算をする時は公的年金等控除という大きな控除が用意されているし、年金受給額そのものがそんなに高額な人がいないから税金はそこまで気にする必要は無い事ではありますが、年金の繰下げを受給する場合はちょっと気を付ける必要はあります。

令和4年4月1日からの制度変更で、昭和27年4月2日以降生まれの人(令和4年4月1日以降に70歳になる人)は65歳時点の年金額を75歳まで遅らせて最大で84%も増額させる事が出来ます。

65歳に貰うはずだった年金を75歳で貰うようにするという事は、10年間年金を眠らせておくという事ですね。

65歳以降1ヶ月遅らせるごとに、0.7%増えていきますので10年間の120ヶ月遅らせると84%という事です。

例えば100万円の年金が184万円になるため、非常に年金は増えますが支払わなければならない税金や社会保険料も増えます。

なので、84%増えますよ~といっても、手取りで考えると60~70%くらいはなってしまいます。ただし、収入は増えるので生活がグッと楽にはなるはずです。

支払う税金や社会保険料が増えますが、繰り下げる意味は十分にあります。

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