コロナ禍における中国の医学生
ここでコロナの話題を一つ紹介する。中国政府は今年8月に外国人留学生に対するビザ政策を更新し、彼らの帰国を許可した。中国政府は、新型コロナが発生した直後の2020年1月以降、海外からの旅行者を封鎖している。インド人とパキスタン人の留学生合わせて5万人以上も、厳しい検疫のために2年経っても中国に戻れていない。
中国への国際線到着者は、フライトに乗る12~48時間前に受けたPCR検査での陰性証明を提出しなければならない。検疫の期間については、6月には、海外からの入国者の検疫期間が21日間から10日間に短縮されている。そのうち7日間は政府運営の施設に滞在することになっているが、多くの大学では、学生が到着すると、さらに2週間の検疫を必要としている。
今年9月、北京のインド大使館は、中国の医科大学への出願を検討する際には慎重に検討するようインド人受験生に勧告した。中国の医科大学の卒業生はインドでの臨床実習の資格を得るためにインド外国医学試験をクリアする必要がある。しかし、その成績はよくないという。2015~21年にかけて、中国の医科大学を卒業後に受験したインド人学生約4万人のうち、16%しか合格していない。
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