国民はいつまで自民党の詐欺に騙され続けるのか?
しかし、だからといって自民党にこのまま政権を任せ続けて、この国の政治がよくなるだろうか。冷静に考えれば、自民党総裁選が、結局は麻生副総裁や森山総務会長らのシナリオ通りに動いているのがわかるはずだ。古い政治からは一歩も抜け出していない。
小泉進次郎氏を担ぎ出す動きは森喜朗元首相らが仕掛けたものだし、現職の大臣たちが一斉に名乗りをあげたのも、岸田首相が閣議の席上で“解禁”したからだ。いわば、つくられた「百家争鳴」だ。
そうして派手な総裁選を繰り広げ、そのムードに乗って総選挙を制することができれば、自民党は裏金問題などなかったかのように父祖伝来の派閥政治をちゃっかり復活させるだろう。
そんなことはないと言うのなら、その保証に、これまで自民党を牛耳ってきた長老とか実力者とかいわれる人たちは、こぞって政治の場から去ればいい。
彼らがいる限り、その安住の地を確保するため、古臭い政治力で根本的な党改革を阻止するにちがいないのだ。ごまかされてはならない。「総裁選ショー」に目くらましを食らって大損するのは、今を生きる一人一人の国民である。
この記事の著者・新 恭さんを応援しよう
新 恭さんの最近の記事
- 日本は自助の国だ?南海トラフ地震「想定死者32万人」が全く減らぬワケ…防災対策に遅れ、長期復興プラン「手つかず」の現状
- 小泉進次郎「新総理総裁」爆誕も?動き始めた田原総一朗と自民党長老たち…進次郎構文もう笑えず、日本震撼お盆明けに注目
- 萩生田光一が脅える衆院選「落選」後の人生。八王子民も創価学会も敵に回し無職必至の大ピンチ、大相撲パレードも裏目に
- なぜ新聞は「鹿児島県警の闇」を正面から報じないのか?盗撮・横領・ストーキング…犯罪隠蔽に加担する大マスコミの末期症状
- 世耕弘成の大誤算。なぜ和製ゲッベルスは自民を追い出されたのか?萩生田と「扱いの差」鮮明、党内政治敗北の深層
- 故・石井紘基氏を殺したのは“誰の自由”か?自民党政策活動費と特別会計の深い闇
【関連】自民総裁選、党員票の勢いは「高市早苗氏が最有力」小泉・石破・河野各氏をすでにリード。永田町震撼の最新情勢を京大教授が解説
【関連】自民総裁選後の日本に2つの選択肢。自国連立政権で玉木雄一郎「新総理」誕生か、枝野幸男内閣成立か?10月解散風もう止まず
image by : 総裁選2024 |自由民主党