石丸伸二新党「再生の道」が秘めた破壊力と煽り性能。左派・右派双方に叩かれるほど6月東京都議選が「面白く」なるワケ

 

左寄りの日刊ゲンダイが「石丸新党を気に入らない」理由

1月16日、日刊ゲンダイが一矢を放った。記事の見出しは「早くも見えた石丸伸二氏『再生の道』の“ポンコツ化”…政策への言及なし、新党参加にこれだけのリスク」。下記はその一部だ。

石丸新党への参加を検討中の政界関係者が言う。

「石丸さんは候補への支援として60万円の供託金の負担や、石丸さんの応援演説などを掲げていますが、平時の政治活動への援助はない。また、最も重要な落選した場合のケアについても言及がない。リスクが高すぎるため、民間企業を辞めてまで手を挙げる人は少ないでしょう。結果、落選を繰り返して行き場のない有象無象ばかり集まるのではないか。(後略)」

“ポンコツ政党”化は避けられそうにない。

たしかに、この新党、党自体に金がかからない建て付けになっている。党から候補者への支援は、供託金60万円の負担▽情報発信で協力・協働▽選挙運動のアドバイス▽選挙中の応援演説▽選挙後の勉強会等▽任期後のキャリアを支援。これだけである。

だから、もちろん立候補者は選挙事務所などの諸経費を自力で負担しなければならない。既成政党がやっているような援助を期待する人はエントリーしないほうがいい

ただし「平時の政治活動」というのが新年会や忘年会に出たり、地域のイベントやサークル活動などに参加して「会費」「意見交換会費」といった名目でカネをばらまくことを指すのなら、そもそも「再生の道」がめざす世界ではない。

記者会見の質疑応答で、石丸氏はこう言っている。

「日本では有為の人材がいても選挙に出て通るとは限らない。カネや組織票が幅をきかせるから。めざすのは政治屋の一掃。大した能力もないのによくわからない力学で議員になっている。そして議員の椅子にしがみつく。これこそ諸悪の根源。日本が衰退している原因だと断言できます」「組織票や看板のない人が選挙に出て通りやすい環境をつくるためにこの装置を置いてみた。それが今回の試みです」

安芸高田市長だったころから、石丸氏は議場で居眠りする議員に対して「恥を知れ、 恥を」と発言するなど、議員のやる気や能力に疑問を呈してきた。日刊ゲンダイは、そう言う石丸新党こそポンコツ化が見えていると一撃を食らわしたわけだ。

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