政策を「並べるだけ」なら誰でもできる
石丸氏は二元代表制のあるべき姿として、議会の過半数が知事を支持するいわゆる「知事与党」の体制をつくるべきではないと主張している。議会が安定的に知事側に与するのでは、首長と議会がアクセルとブレーキの役割を果たす関係になりえないという考えだろう。
能力と発信力のある候補者たちがカネのかからない選挙戦を展開して「再生の道」が躍進すれば、政界は地盤・看板・カバンの選挙必勝方程式を考え直さざるを得なくなる。政策を並べるだけなら誰でもできる。あえて政策を引っ込め、人材を送り込む役割に地域政党が徹することで、何か違う政治の景色が見えてくるのでは。そう考えると、この“実験”、地味なようで破壊力はデカい。
ところで、石丸氏は28年の次期東京都知事選に出馬するのだろうか。
「都知事へのこだわりはある程度ある。昨年の都知事選は本気で当選するつもりだった。3年半後の都知事選は有力な選択肢の一つです」(石丸氏)
どうやらその気はあるらしい。だが、他の考えも選択肢にあるという。この男、次は何をやらかしてくれるのか。
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