料金プランが“ChatGPTより超格安”でも中国製AI「DeepSeek」を利用するのは危険すぎる当然の理由

 

DeepSeekのユーザー情報が中国当局に提供される危険性も

加えて、DeepSeekのプライバシーポリシーによれば、同AIが収集するデータは、「中国人民共和国にある安全なサーバに保存する」ことになっています。

DeepSeekが集める個人情報は「中華人民共和国にある安全なサーバに保存」

そのデータ内容は、生年月日、ユーザー名、メールアドレス、電話番号といったユーザー情報、サービス利用時に入力した情報、問い合わせ時に提示する身分証明書、サービス利用時のデバイスやネットワーク接続情報、さらにAppleやGoogleなどを使ってサービスにサインアップした場合は、それらのサービス情報など。

仮に日本で使用した場合には、こうした情報が中国のサーバに送られ、保存される危険性があるのです。

要するに、誰がどのような検索や入力したか、その人物の現住所までが中国のサーバに保存されるのです。

中国には「国家情報法」というものがあり、同法では「いかなる組織及び国民も、国家の諜報活動を支持し、これに協力し、知り得た国家諜報活動の秘密を守らなければならない」としています。

中国製のサービスを使用した人物を、中国当局が危険人物として認定すれば、サービス運営者はこの人物の情報を提供するよう求められることになります。つまり、DeepSeekを利用したユーザーの情報を、中国当局に提供される危険性があるのです。

見えぬ中国の「情報」リスク LINEが突きつけた問い

あるいは、DeepSeekで中国共産党にとって不穏当な検索や入力をするユーザーも、要注意人物として中国当局の監視対象となってしまう可能性もあるでしょう。

中国は世界各地に「秘密警察」を派遣していることが明らかになっています。現状では海外の反体制派を監視・脅迫する役目を果たしているとされていますが、DeepSeekの使用者から反中国的な日本人を選別し、その住所までを特定することができてしまうのです。

韓国では尹大統領弾劾要求デモに在韓中国人が参加した疑惑が巻き起こっています。こうした中国人について、世論操作で韓国社会を揺さぶるスパイではないかという声もあります。

日本でも、そうしたスパイが、中国当局の指令で反中国的な日本人を監視、誹謗中傷、犯罪巻き込みなどによって、社会的に抹殺することすら可能になってしまう恐れがあります。

尹大統領弾劾要求デモに在韓中国人が参加疑惑 大使館が注意喚起 韓国紙報道

1月28日、オーストラリアの科学大臣が、DeepSeek使用によるプライバシーやデータ流出への懸念を表明しました。

3年前の冬季北京オリンピックでも、中国側から使用を義務付けられたアプリについて、中国に批判的な言葉などの検閲機能があり、さらにデータ流出の懸念が盛んに叫ばれました。

北京オリンピック公式アプリに検閲機能…個人情報漏洩の懸念も

安いからといって不用意に使えば、さまざまなデータが抜かれてしまう危険性があります。中国からのサイバー攻撃も年々増えており、個人情報が中国のハッカー集団に渡る恐れもあるため、使用は控えるべきでしょう。

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