危惧されるのは薬物売人の「甘い囁き」
さて、遼のこれからですが、やはりコンプライアンスの関係から、活躍の場は映画か、ストリーミング・メディア、舞台にといったフィールドの限られると想定できます。
遼はインタビューで、「ピエール瀧さんとか、薬物使用後に再起する方もいらっしゃいますよね~(中略)~自分も、そういう復帰を果たした一員になりたい、というのが本音」と語っていますが、私はこれに、強い違和感を感じてしまいました。
他にも、「10代で俳優をしていた頃って~(中略)~同世代の俳優よりは苦労せずに俳優に専念できていた」とも語っていますが、何だかとても楽観視し過ぎているような気がしてしまいます。
ピエール瀧の役者としての存在感と、父に橋爪功を持つ息子・遼の役者としての存在感は、較べること自体…一緒にすること自体が違うような…現実はそんなに甘くないでしょう。
罪を償い、更生プログラムも完了したとはいえ、犯した過去は消えるものではないです。
キャスティングする際の、明らかなネガティブイメージは、一生背負わなければいけない過去です。
すべてにおいて責任を持つ所属事務所も、出演させる製作スタッフも、オンエアするテレビ局や配給する映画会社…そして何より一般視聴者をクリアさせるのは、それほど容易ではないと思うのです。
薬物事件はこのブログでも何度も書いてきました。
私はそれと同様に、今はただ、“身近にいる、売人の甘い囁きに負けないでほしい…”と願うばかりです。
7年半前の、あの惨めな自分を思い出し、2度と周りの人間に迷惑をかけることを繰り返さないで欲しい…と。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 橋爪遼(@ryo_hashizume1121) • Instagram









