国民民主に対する“踏み絵”としての内閣不信任決議案も?
玉木氏は最近のネット動画番組で、立憲の小川幹事長と対談し、「ともに改革政権をめざそう」という小川氏に対して、次のように語っている。
「自民党が圧倒的に議席を減らすべきと思う点では立憲さんと同じだ。しかし、国民が求めているのは政権交代なのかというと冷めた目で見ている。現行の選挙制度では二大政党制は無理で、3つから5つの政党によるゆるやかな連立政権に日本は変ってゆく。穏健な多党制を前提とした新たな政権作りをめざしたい」
現時点で、玉木氏が自公連立の枠組みに入りたいのか、非自民の連立政権をつくりたいのかはこの発言ではわからない。どこと組むかは政策と情勢に応じて決めるということだろう。
だが、立憲の党内からは国民民主の立ち位置をはっきりさせたいという声があがる。
「(内閣不信任決議案に)国民民主党が可決する側に回るか、(反対して)自民党に力を貸すか。有権者に見極めてもらって参院選に向かう」(手塚仁雄幹事長代行)
国民民主の“正体”をはかる“踏み絵”として内閣不信任決議案を出すべきという考えだ。国民民主への警戒心が色濃くにじんでいる。
勢いが盛んな政党が強気になるのはある意味、当たり前のことではある。今の国民民主党に立憲が何を言っても聞く耳は持たないだろう。玉木氏がめざす権とはどのようなものかは、実践で示してもらうほかなさそうだ。
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