「世界戦争」を止める存在なき時代の国際秩序
今週、イスラエルがテヘランの北朝鮮大使館を爆撃したことを受け、北朝鮮政府は、自国の実力誇示の目的ももちろんありますが、イスラエルに対する核使用の可能性に言及しています。恐らく、これまで通りの瀬戸際外交を行い、注目を集める狙いもあるかと思いますが、蛮行を働くイスラエルを懲らしめるために自らの核戦力を用いるという“ロジック”を打ち出して、本当に何かを仕掛けてくるかもしれません。
世界大戦が勃発するトリガーが、実際にはどこで起きるのか?世界大戦などもう起きず、ただの妄想に過ぎないと言い切れるように、どこかでつかの間の協調がなされ、一歩手前で世界は救われたという“感動のエピローグ”を迎えることができるのか?
これまではアメリカが、手法には賛否両論があっても、世界戦争を寸前で止める役割を果たしてきましたが、アメリカがその当事者となっている現状において、誰が“アメリカ”の役を務めることができるのか?私には具体的な存在が見えてきません。
もし表面的な“成果”のみに固執したトランプ大統領が、すでにしているようにも思われますが、プーチン大統領と手打ちし、ロシアの様々な野心を黙認する代わりに、ウクライナ戦争を終わらせ、かつイランにも圧力をかけてその表面的な手柄をトランプ大統領に渡すようなディールが出来ているとしたら、恐らくアジアは中国に売り飛ばされ、中東は微妙な緊張状態に戻り、ウクライナは事実上消滅し、ロシアの影に恐れつつ、アメリカの裏切りを知り、呆然とする欧州と日本という、恐ろしい図式が出てくることになります。
なかなかペシミスティックな内容になってしまいましたが、これがただの私の妄想であってほしいと祈っています。
今週の国際情勢の裏側のコラムでした。
(メルマガ『最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』』2026年3月13日号より一部抜粋。全文をお読みになりたい方は初月無料のお試し購読をご登録下さい)
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