掲示が「無」から「有」に書き換えられた謎
住民が事態を重く見て千代田区役所に通報すると、職員からは「アスベストの有無について二転三転している現場だ」と、当局も把握しきれていない実態が漏れた。
本紙は、このビルが解体されるとの情報を得て、工事前の3月9日、現場に出向きその掲示の写真を撮っていた。驚くなかれ、その際はアスベストは「無」との記載が。一体、どういう事情で、いつ「無」から「有」に書き変えられたのだろうか?
その後、役所の担当者が現地に赴き、アスベスト含有箇所の詳細を質したものの、現場側からの回答は曖昧なものに終始。結果、工事は即時停止となった。ただし、その際に区役所担当のK係長が放った言葉は耳を疑うものだった。
「今回のアスベストは(レベル3などの)軽いものだから(飛散しても)問題ない」――専門家が聞けば絶句するような無知、あるいは隠蔽体質とも取れる発言ではないか。
いうまでもないが、アスベストは微細な繊維が肺に沈着することで深刻な健康被害を引き起こすものであり、「軽いから安全」などという理屈はどこにも存在しない。
数日で工事再開、データ開示も拒否
さらに驚くのは、一度はストップしたこの解体工事が数日で再開されたことだ。
掲示によれば、アスベストの調査は2月19日。工事期間は3月12日から4月30日。その日にちは本紙がアスベスト「無」の時に取った掲示と変わりはない。
だが、常識的に考えれば、アスベストが「有」になった段階で、例えレベル3(レベル1~3まで3段階あり、もっとも軽度なのが3)であれ、「簡易養生、手壊し、湿潤化」などの対策がいり、その分、工事期間は長くなるはず。また、アスベストの調査が変わらない(再検査していない?)のに、なぜ「無」が「有」に変わったのか?
そもそも、住民が気づかなければ、そのままアスベストはなかったことにして進めるつもりが、気づかれ? 形だけ「有」ということにしたのか?
住民が判断基準となるアスベスト調査のデータを千代田区に求めても、担当のK課長は「見せられない」と拒否。その際、「あんた如きに見せられない」と耳を疑うような暴言を吐いたとの証言もある。
集英社に有利な容積率上乗せ制度の影
千代田区といえば、本紙でも既報のように、イチョウ並木の街路樹伐採を強行、官製談合事件をトカゲのしっぽ切りで済ませた疑惑など、樋口高顕千代田区長の下でも、相変わらず、民意無視の区政が罷り通っている。
その一方で、ーーー (この記事は『アクセスジャーナル・メルマガ版』2026年4月20日号の一部を抜粋したものです。続きをお読みになりたい方は初月無料のメルマガご登録をご検討ください。公益性、真実相当性があれば相手が大物政治家でもアウトローでも恐れず報じる『アクセスジャーナル・メルマガ版』はあなたの支援を必要としています)
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image by: Akonnchiroll, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons









