通訳が入りますから、実際にトランプ氏と会話したのは数分程度のごく短い時間だったと思いますが、そのような短時間で、ここにあるように中国訪問に関して詳細な説明を受けたり、イラン情勢についての突っ込んだ意見交換をしたとはとても思えませんから、この会見は、国民に対する単なるパフォーマンスに過ぎなかったことは明らかです。
このような見え透いたパフォーマンスとは裏腹に、今回の米中会談に際して、日本は完全に無視されてしまいました。日本政府は、トランプ氏が訪中前に日本に立ち寄るように相当働き掛けたそうですが、全く相手にされなかったと聞いています。
電話にしても、米側に懇願して何とか実現したとのこと。高市氏としては、米国の後ろ盾を期待して中国への強硬な姿勢を続けたいのでしょうが、期待外れもよいところで、「揺るぎない日米同盟を確認」どころか、日本の立場は非常に危ういものになりました。
高市氏の不自然な笑顔にはいつまでもなじめませんが、いくらこのような作り笑顔で取り繕おうとしたところで、高市氏のトランプ氏への想いは片想いに過ぎないのです。
米中関係や、今後の日本への影響については、現在連載中の特集が終わった後、「今週のメインコラム」でまた随時取り上げていきたいと思っています。
(本記事は『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中 』2026年5月22日号の一部抜粋です。このほか「【3周年記念特別企画】ソニー元社長安藤国威氏と語る」と題した「今週のメインコラム」や「読者の質問に答えます!」、「スタッフ“イギー”のつぶやき」など、レギュラーコーナーも充実。この機会にぜひご登録をご検討ください)
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