期待される「ガラガラポン神話」という日本の歴史の発動
日本の歴史には、ある神話があります。それは「ガラガラポン」神話といって、日本の社会というのは長期の低迷期に入ると、なかなか脱せなくなるが、ある限界まで行って覚醒すると(ガラガラポン)、一気に不連続な変化をする。そして、一気に猛烈な馬力を発揮する、そんな神話です。黒船から維新の激動、そして敗戦から高度成長という大転換、この2つが実例として伝わっています。
ならば、第三のガラガラポンとして、デジタル赤字から脱する中での日の丸デジタルの真の覚醒を期待したいと思います。過去30年以上にわたって、団塊などの戦犯世代がデジタルの潜在力を抑圧してきたわけですが、これを解き放ちつつ、一気に社会を改革する、そんな不連続な変化を実現するのです。
この「崖」、ですが、もしかすると既に始まっているのかもしれません。アンソロピックやオープンAIの最新型のAIに対して、ひたすら恐れている世代が政財界を担っているわけですが、そうした惨めな現象自体が既に「詰んでいる」わけです。
円安に伴う崖、もう一つはエネルギーの崖です。勿論、円安の進行とは別に、イランとウクライナの情勢が好転すれば、とりあえずエネルギーコストで「詰む」という状況は回避できます。それはそうなのですが、中期的に円安トレンドが進むのであれば、やがて臨界点が来ると思います。
それは、輸入エネルギーでは冷暖房と輸送インフラ、製造業のインフラが支えられないという臨界点です。言い方を変えるのであれば、円安の中で日本国内の経済では「国際市場価格で化石エネルギーを買えない」という状況に接近するということです。
その場合には、石炭を掘って煙モクモクということになるのでしょうか。団塊世代など、311以降の国論分裂の悪夢を経験した世代は、それでも良いと思うかもしれませんが、もっと若い世代はずっと賢いのではないかと思うのです。それは、世界的に常識的な安全基準で大規模に既存の原子炉を安全に稼働するということです。
まず、「お釜」つまり原子炉格納容器が100%健全であること、これは絶対です。そこさえクリアしたら、付属機器はとにかく更新しつつ、現在の国際的な安全基準に照らして異常時の冷温停止が可能かを審査するのです。そしてパスしたのなら、稼働して冷暖房と産業用に電力を潤沢に供給するのです。
無駄なテロ対策、無駄に頻繁な検査サイクルなど、物理化学のリテラシーのない世論に迎合もしくは利用して「原子力ムラ」利権になっている部分は、この際切り捨てるべきです。その上で、日立と旧東芝に残っているノウハウに加えて、必要なら英仏の支援を受けつつ、とにかく回すのです。
そのような現実的な判断へのターニングポイントになるのであれば、エネルギーの崖というのもプラスに受け止めることができるのではないでしょうか。とにかく、このままでは日本経済が原油高を受け止められない、だから外為特会の隠し利益でバラマキを、といった末期的、刹那的なことをやっていても、全く展望は開けません。
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