人型ロボットで勝者へ
日本の人型ロボットは、「ラピダス半導体(国産AI)・精密工業(日本の伝統技術)」という、日本の強みを凝縮した「象徴的製品」になる。これは、かつてのトヨタ、ソニー、キャノンの製品が世界を席巻した時と同じ構造となろう。それだけ、大きなインパクトを世界へ与えるはずだ。その理由は、次の点にある。
1)安全性が世界最高水準である。 介護・医療・公共インフラで安心して採用しやすい。
2)精密動作が可能 である。 製造業の生産工程へそのまま適用できる。
3)国産AIでセキュリティが高い。米中対立の中で「信頼できるAI」が価値を持つ。
4)高い耐久性・低い故障率。総保有コストを引下げ、企業が導入しやすくなる。
これらは、日本産業界が長年積み上げてきた「安全・精密・信頼」のブランドそのものである。当然、日本の新しい輸出主力産業になる高い可能性を持っている。人型ロボットは、最終的に以下の市場を狙えることになろう。製造、物流、介護、医療、警備、災害対応など多分野で需要の拡大が見込める。
世界の人型ロボット市場予測(2035年)は、約40~60兆円規模と推計されている。日本がこの市場で、20~30%のシェアを取れれば、 年間 8~18兆円の輸出産業 になる。これは、自動車産業に匹敵する規模だ。これは、1980~2000年代の日本製造業黄金期の再来と言えよう。
日本は、32年間の「冬眠期」を経て再び、過去の栄光時代へ戻れる基本条件を揃えることができた。その基盤は、たゆまぬ技術開発の継続にあった。イノベーションこそ、国家経済の岩盤である。ここを涸らしてはならないのだ。
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