マネジメントの基本や戦略を分かりやすく解説してくれるメルマガ『戦略経営の「よもやま話」』。今回は、アメリカを代表する企業である「GE」と「ウォルマート」を題材に、世界を舞台に戦うための「組織の作り方」を学んでいきましょう。
アメリカの2大経営者の共通点
大成した日本の経営者とアメリカの経営者では、経営の基本は同じでも、そのスタイルは少し違うようですが、とことわってご案内します。
「ジャック・ウェルチ」は、「GE(ジェネラル・エレクトリック社)」を無敗の超優良企業に育て上げた経営者です。「サム・ウォルトン」は、田舎のバラエティー・ショップから始めて、世界一の小売業「ウォルマート」を創り上げた創業者です。
ところで、2人の経営者にいえるのはとにかくタフだということです。そして、団体ゲームもふくめ大変なゲーム好きだということです。と言いながら、2人がスター選手になったかというとそうではなくて、二人とも体格的には恵まれておらず、それなりにレギュラー選手になるものの、そこ止まりでした。
しかし、とにかくチームで行うゲームが大好きで、勝つことに執念を燃やし、大いに青春時代を楽しんだようです。
ここから伺える名経営者の素養は、団体ゲームが好きなこと、勝つことに執念を燃やすことです。それも、1番を目指すことです。日本の名経営者のなかにも、結構スポーツ好きがいるようです。
企業経営と団体ゲーム
企業経営もある意味では団体ゲームです。
二人にとって企業経営は何かというと、どうもスポーツゲーム以上に自身の「生きざま」のすべてかけたゲームであったようにも思えます。
団体ゲームで勝つためには3つの条件があります。
1.チーム・メンバーとどのように調和してゲームを進めるか
2.勝つために実力をどのように育てていくか
3.どのような作戦展開を行うか
この3つのマネジメントが大切です。