糖質制限とは人類本来の食生活だった!江部康二×桐山秀樹『糖質制限』対談(3)

2015.07.22
by よっすぃ~♪(まぐまぐ編集部)
 

江部:ただね。日本人は昔から米を食ってるって言うけど、旧石器時代が数万年とあって、その頃はマンモス・ナウマン象・エゾシカを食べてた。それで縄文時代が1万6000年続いたけど、そのころは採集・漁撈・狩猟の食生活。で、弥生時代になって、ようやく米を食べ始めたんだよな。

桐山:旧石器時代の化石には、虫歯が無いって言いますよね。

江部:で、縄文人の虫歯は8%。弥生人になると虫歯は16%に増えていく。

桐山:私も糖質制限をはじめてから、歯垢が溜まらなくなって、歯がメチャメチャ綺麗になりましたよ。

江部:さらに面白いことに、北海道の縄文人の虫歯率は2%と低め。同じ縄文人でも青森以南と北海道で、それだけ違うのはなぜかというと、北海道は寒くて針葉樹しかなくて、ドングリや栗の採集ができなかったからなんだよな。

桐山:そうなんですよね。

江部:稲作が始まるのは、そんな長い歴史のなかでわずか約2800年前から。そうなってからは虫歯率が16%に増えた。日本人も数万年の狩猟採集時代、つまり糖質制限食の時代を経て、この2800年くらいだけ米を食ってると。

桐山:日本人が農耕民族で、欧米人が狩猟・採集というのも、長いスパンで見ると誤解なんですよね。

江部:そう。人類は約700万年間の狩猟・採集時代を経て、約1万年前から農耕時代が始まったというのが、歴史的な事実。つまり、約700万年間糖質制限食で突然変異を繰り返しながら進化して身体の仕組みを完成させたので、糖質制限食に特化して適合しているわけで、決して、穀物を50~60%も食べるようにはできていない。

結局、今の西洋医学は優れているところももちろんあるけれども、いまの2015年時点での平面で見てるやろ。しかしこのように、人類の進化をずうっと見てみるといろんな問題、本当の真実が見えてくる。だからインスリンという大事な大事なホルモンが、なぜ血糖を下げる唯一のものなのか。そのバックアップが無い。

桐山:無いんですよね。

江部:逆に、血糖を上げるほうはいっぱいある。副腎皮質ホルモンとかアドレナリンとかグルカゴンとか成長ホルモンとか……。ということは、700万年前の御先祖は、血糖を上げることに注力して、血糖を下げる必要は、食生活的にほとんど要らなかったということよね。つまり、我々の体というものは、もともと糖質制限食に特化して適合しているわけや。

桐山:ただ、エネルギーだけを得るためには、糖質は効率がいいということで、人類は穀物を食べ始めたと。

江部:人類は地球上にいまや71億人もいるわけで、それらを養っていくために、現時点では糖質は要る。必要悪ね。ただ、そもそも人類にとって、糖質は無くてもいいもの。必須アミノ酸、必須脂肪酸はあっても、必須糖質はない。人類がもともと食べとったような枠組みのものを食べるというのが糖質制限食。まさに人類の健康食なんだよね。

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1950年京都府生まれ。京都大学医学部卒業後、同大胸部疾患研究所などを経て、1978年より高雄病院に勤務。2001年より糖質制限の研究を始め、『主食を抜けば糖尿病は良くなる!』(東洋経済新報社)などの著作を上梓。現在は高雄病院理事長および、日本糖質制限医療推進協会理事長を務める。
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著者/桐山秀樹
1954年愛知県生まれ。学習院大学法学部卒業後、雑誌記者を経てノンフィクション作家に。2010年、糖尿病と診断されたことをきっかけに江部康二氏の著作と出会い、糖質制限を実践。その自らの経験を描いた『おやじダイエット部の奇跡』(マガジンハウス)が、ベストセラーとなる。
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