セブン追撃。焦るローソンの銀行参入でATM「手数料」戦争勃発

 

ローソンが銀行業に参入する理由は、手数料収益の拡大以外で考えられるのが、銀行口座の開設や資金決済サービスを行えるようにすることです。一般的な銀行が行なっているサービスをコンビニでも行えるようにする意図がありそうです。セブン銀行では銀行口座の開設と資金決済サービスが行えます。

一方、イオン傘下のイオン銀行は一般的な銀行に近い営業形態で展開しています。ATMの手数料収入も得ていますが、貸出といった資金運用も収益の大きな柱になっています。現状は貸出の収益の方が大きい状況で、2015年度は貸出金利息だけで経常収益の51.1%を稼ぎ出しています。また、イオン銀行の2015年度の単体純利益は123億円で、セブン銀行には劣るものの、LANsよりは優っています

イオン銀行では、キャッシュカードに電子マネーWAON」を搭載しています。ATMで預金を下ろすことはもちろん、あらかじめ入金しておくことで、ワンタッチで買い物ができます。利便性の高いサービスを提供することができています。

他にも、年金保険や医療保険といった保険商品の販売、投資信託商品の販売、住宅ローンやカードローンといったローン商品なども販売しています。銀行業に参入したことで幅広い金融商品を販売できるようになりました。クレジットカード会社と経営統合し、クレジットカードの発行も行なっています。

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