なぜお茶を入れてくれる社員を大事にする会社の業績は伸びるのか

 

このように自分はどんなところに期待されているかを十分に知っておくのです。こうしたことを知っておくだけで、「これでいいか。」と妥協してしまいそうな時に、「いやっ、せっかく頼んでくれたんだしな。もうちょっと頑張ってみよう」というようなモチベーションに繋がることもあるでしょう。そのようなことが、結果的に期待に応える成果に繋がるのです。

組織の中で働いていると、色々な人間が個々の能力を活かし、結果をもたらしていきます。

「あいつが頑張っているのだから俺ももっと頑張らないと
「彼は一生懸命だな。僕に何か手伝うことはできないだろうか

こうした相乗効果というものも間接的な貢献となり結果に繋がります。ですので、会社への貢献というのは単に結果という期待に応える成果を出すというのではなく、そのプロセスがモノをいっているのです。

私の営業マン時代、外廻りから帰社すると、女性社員が「お帰りなさい。お疲れ様です」とにっこりしてよくお茶を入れてくれました。私は単純なので、こうした気遣い、癒しがあって「また頑張ろう」なんて風によく思ったものです。

ちょっとした何でもないことですが、この女性社員は、営業マンへの気遣いというもので、会社に対して間接的に貢献をしている、ということになります。つまり、会社にとってはいて欲しい人必要な人材」となります。

「いて欲しいと思われる人」
「どちらでもいいと思われる人」
「いて欲しくないと思われる人」

この3つのうちだったら、当然「いて欲しいと思われる人になりたいと思うはずです。だったら、そう周りに思われるには? って考えていくと、必然的に、周りに対する貢献というものが必要になってくるというのは言うまでもありません。

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