飛びぬけた人材、なくてはならない存在の人が抜けたときに、その会社の組織力やチーム力の真価が問われます。人材育成に対する真価が問われるのです。そして、そのときに改革・改善すべきことをきちんと施策し、打ってでられるかどうかが重要です。
こうしたことをきちんと出来ている組織やチームでは、飛びぬけた人材にとって代わるほどの新たな人材が出てくるものです。さらには、その新たな人材にも頼るのではなく、常に次代のスター的な人材を育成していく土壌を造り上げ、整備しておくことも、これまた必要なことです。
従って、経営者は自社のスタッフの中で大きな戦力となっている1人が育ったあとも、次代の戦力を常に育てることに注力しなければならないのです。たとえば、吉本興業のお笑い養成所のような構造であり、イメージです。プロ野球やJリーグなどの育成システムのイメージです。
少人数の小さな会社ほど社長1人が前に出て頑張っていますが、その社長が過労で倒れたとしても、次に会社を引っ張っていくことのできる人間がいる、あるいは、組織力、チーム力があるから、会社は安泰。そんな体勢を常に保っておくことが重要であり、リスクマネジメントにもなります。
会社が存続する限り、人材育成は続きます。決してゴールなどありません。
■今日のまとめ
『優秀な人財が抜けたとき、組織改革のチャンス。』
- 現在、社内で最も頼りとなっている1名の名前を挙げる。
- 上記に挙げた人が、突然明日辞めることになっても動じることのないような組織とはどのような組織か? 考えノートに書く。
- 現在、上記で書き出した組織体制になっているかどうか? 確認し、ギャップがある場合、それを埋めるために必要な取り組みを考えノートに書き出す。
image by: Shutterstock.com
ページ: 1 2