兄の失敗で危機。はちみつ黒酢の企業はどうやって立ち直ったのか

asai20170628
 

優れた経営者の条件として、「知恵と活力」が自働運動する組織体を作り上げることができる人だとするのは、無料メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』の著者・浅井良一さん。そのためには大胆な「改革」が欠かせないとも断言します。カルロス・ゴーンやジャック・ウェルチも重要視した組織の「知恵と活力」、そして、それを引き出すために必要不可欠な「革新」について、浅井さんがわかりやすく解説してくださいました。

仕事の「自働化」

先日見た番組カンブリア宮殿の「タマノイ酢」の話には、優良企業に変身するためのマネジメントの「考え方」と「方策」が多く語られていました。いつも企業が「V字回復」をはたすときには同様な軌跡を描きますが、「タマノイ酢」もそんな一つの「知恵勇気経営のモデルケースです。

業績が下降し倒産に至る企業は、いつも同じような弱点を持っています。どんな企業でも、思わぬ外的要因で窮地に落ち込むことはありますが、基本の「知恵と活力を持った企業は復元力があり試練を糧として成長します。そうでない企業は、一時の「アイディア」と「幸運」により繁栄を謳歌してもやがて必ず崩壊する「定め」を迎えます。また平安に安住してしまい「知恵と活力」を失う時も同様に崩壊を迎えます。

経営者の仕事とは「価値観を核力しながら知恵(知識)と活力が自働運動する組織体を創り上げることにあります。経営者がそれをしなければ、またできなければそれまでで、外部・内部を問わず活力なく歪み組織は沈滞して末期へと向かいます。そうなってしまうと、企業のミッションである「顧客によろこんでもらえる『効用』」は創れず、また「従業員を幸せ(生活の糧、生きがい)にする」という内部ミッションの「効用」も果たすことができません。

基本の「知恵と活力を総動員するにはどうしたらよいのか。それは、経営者が顧客・従業員を含めの欲求・現実・価値感を知ることから始めなければなりません。

print
いま読まれてます

  • 兄の失敗で危機。はちみつ黒酢の企業はどうやって立ち直ったのか
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け