お彼岸ってそもそも何?「ぼたもち」と「おはぎ」の意外な違い

2015.09.20
by 横田吉木
 

そういえば、お彼岸ならではのお供え物などはあるのでしょうか。

安藤「お彼岸には『御料具膳』というお膳を使って精進料理をお供えします。お膳は仏様(お仏壇)側に向けてお供えしましょ う。

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故人の好きだった食べ物や、季節の果実などをお供えする場合は、「高坏」や「盛器」にのせてお供えするとよいでしょう。 お彼岸にご実家やご親戚にお供物を差し上げる場合は、進物用線香やろうそくがおすすめです。 のしの表書きは「御仏前」や「お供物」とします」

最後に、実は知らないお彼岸の常識ってありますか。

安藤「お彼岸はインドやタイなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。仏教と太陽の神を信仰する日本古来の神道とが交わることで、生まれた行事なのです。仏教は元々懐が広く、中国や朝鮮半島を伝わってくる間にその国の文化を取入れながら日本に入ってまいりました」

てっきり仏教の行事だと思っていました。インドなどでは行われないんですね。日本に住んでいて、日本ならではのイベントであるお彼岸。かなり知らないことが多くて、かなりショックでした。今回、しっかりと勉強出来て本当によかった。

シルバーウィークの最終日、9月23日は秋分の日。この国民の休日には、「先祖を敬い、なくなった人々を偲ぶ」という意味が込められているそうです。シルバーウィークの締めは、お彼岸の正しい作法で、先祖や故人を慈しんでみてはいかがでしょうか。

※地域によって違いがある場合がございます。

●information
はせがわ

文/横田吉木

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