大手ゼネコン大儲けの裏で疲弊する、下請け作業員の「壮絶現場」

 

建設現場は異常な人手不足で、大手ゼネコンはコスト削減で下請けへの買いたたきをするなど、“超ブラック”になっています。

バブル崩壊後、新卒採用を見送るなどコスト圧縮に精を出してきました。

幸い公共事業も激減していたので、それでもなんとかなった。

ところが2011年の東日本大震災をきっかけに需要が急増

新卒を控えた影響で、現場監督が足りず派遣会社に依頼したため、現場の労務管理はノーチェックです。

人手不足→納期が遅れる→長時間労働→辞める人増加→スキル低下でミス多発→長時間労働

と超スーパーブラック状態に陥っています。

下請けは人手が足りないから孫請けに頼む。孫請けも人がいないとその下に頼む。

買いたたきに相当あってますよ。でも、断れば会社は潰れるから、とにかく受ける。

現場の賃金は上がらないでしょ。でも、寝る時間さえ削れば需要はあるんで、『稼げるときに稼ごう』と現場を掛け持ちする人たちもいるんです。

みんな疲労でいらいらして、人間関係は悪くなる一方だし、かなり現場はヤバいですよ。

実際に建設会社に務める方は、“現場の今”をこう話してくれました。

この男性によれば、リニアの現場も、オリンピック関連の現場も、すべて工程が遅れているので、上からは「早くやれ!」と尻を叩かれるばかりだそうです。

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