本当に店は潰れているのか?新型コロナ禍の「閉店状況」を検証

2020.04.28
by tututu
 

状況が一変するのは4月後半

4月1日以降を見ていくと、さすがに開店数が100を超える日はない。しかし、閉店数は10~20台を推移しているものの、開店数は50店舗を超える日が続いていく。

そのまま7都道府県で緊急事態宣言が出された4月7日を迎えるが、7日の開店数は52で閉店数は21、翌8日の開店数は49で閉店数は23。経営者側に動揺はあるだろうが、さすがに出された直後に大きな動きはないようで、開店数と閉店数に大きな違いは出てこない。

この期間、開店が続いていたジャンルはドラッグストアや100円ショップ、大手飲食チェーン店が目立つ。緊急事態宣言が出された対象店舗では、休業や営業時間の短縮などの対応がされていた一方で、それ以外の地域では新規オープンは続いていたようだ。

他にも、沖縄をはじめ、対象地域以外の観光地ではホテルや旅館もオープンしていた。また、あまり影響を受けていないコンビニエンスストアに関しては、開店も多ければ閉店も多く、この状況下でも関係はないとみられる。

その後、徐々に開店数は50店舗前後から30台前後に減少していくが、閉店数に関してはあまり変化はない。外出自粛要請が出でも、それがすぐに即閉店とはならないようだ。

そんな状況が一変するのは4/25だ。開店数はこれまでの中で最小の19店。一方、閉店数は33にのぼった。レンタカーやパチンコの閉店が目立ち、飲食店も散見できるようになる。

開店数より閉店数の多くなるという現象はこれ以降続くことになり、26日は開店数4に対して閉店数は26、27日は開店数が21で閉店数は29。3月から4月前半にかけては何とか耐えられていたものの、閉店に追い込まれてしまった店が多いということなのだろうか。いずれにせよ、ここへ来て流れが一気に変わってしまった。

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