こんなに差が出る。アフターコロナ時代でも勝ち残る人、負ける人

 

新型コロナ禍を活かせる人、活かせない人

新型コロナ禍は、ほとんどの人にとって、地震のように突然やってきました。この災厄は、いずれ過ぎ去ります。あんなにひどかった中国、イタリア、スペインですら経済活動が再開されてきた。つまり、苦しいのは、1~2か月ということになります(期間の長さは、措置の厳しさにもよりますが)。

この災厄の後、「新型コロナで変わった人、会社」「元に戻ってしまった人、会社」で「勝ち組、負け組」がわかれるでしょう。

たとえばテレワーク。全国でテレワークを実施している会社は、30%ほどだそうです。30%でも、いいですね。新型コロナがなかったら、いつこの数字に到達できたか想像もできません。

ですが、問題は、新型コロナが収束した後です。その時、サバイバルできる経営者は、「テレワークでも、結構いけたな。おかげさまで、出勤交通費が手元に残る。新型コロナ後もテレワーク中心にすれば、あんなでかいオフィスいらないよな。ここでも、大金節約できる」などと考え、テレワーク中心を維持します。

これは、会社がお金を節約できるだけでなく、社員の幸福にも寄与する。なぜか?出勤時間の往復2時間が「自由時間」になる。すると、家族と過ごせる時間が2時間増えます。

私は2018年、『日本の生き筋』という本を出しました。副題は、「家族大切主義が日本を救う」です。テレワークの普及は、「家族大切主義」を提唱する私にとって、「とてもよいこと」。そして、日本国の未来にとっても「とてもよいこと」だと思います。

これを読まれている経営者の皆さま。是非この機会に「テレワーク」を定着させてください。軽費を削減しつつ、社員の幸福と日本の国益に貢献できます。

見える変化

私も基本、「ステイホーム」ですが、食品を買いに行くついでに町の様子を見ています。あるレストランの前に、行列ができていました。中はやっていなくて、お弁当を売っているのでした。生き残りの努力をしているのですね。

子供たちの塾から、「週一のオンライン授業に移行します」と連絡がきました。別の塾からは、「2週間に1回プリントを渡すので、自宅学習してください」と連絡がきました(小学校からは、「オンライン授業導入について」の意見を聞かれました。もちろん私は大賛成です)。

緊急事態宣言はつづいていますが、このままではジリ貧なので、生き延びて、顧客も満足するような方策を出せるよう、努力しているみたいです。

このメルマガを読まれている方の境遇は、千差万別。それで、具体的なアドバイスはしにくい。ですが、「時代の流れに沿って変化していく人は、繁栄しつづけることができる」とはいえます。大変な時代ですが、この期間をサバイバルし、収束後に備えましょう。

image by: Bn.bono / Shutterstock.com

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【著者】 北野幸伯 【発行周期】 不定期

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