パワハラ、モラハラ、毒親にも共通。感情的になる5つのメカニズム

 

感情的になるのは自分への甘え

そもそも、どうしてそこまで感情的になるのでしょうか。生まれつきとか、そういう性格だからとか、どうもそういうことではないと私は考えています。「カッとなりやすい性格」などと言いがちですが、ごく普通の人が感情的になるかどうかはたぶん、次のケースのいずれかです。

  1. 自信がなく自己肯定感が低く、被害者意識が強いため、相手の何気ない発言にもすぐカッとする
  2. 自信がなく自己肯定感が低く、常に上から目線でいないと不安。だから、カッとしやすい
  3. 昔いやなことがあったため、自己防衛的にすぐカッとすることにしている
  4. 小さいときからわがままを言い放題で、思いどおりにならないとカッとすることにしている
  5. ちょっとしたことでもカッとすると、周りがおろおろするので、面白いからやっている

どうでしょうか。こうやって分類してみると、「感情的になるのは単に自分への甘えではないか」と考えられないでしょうか。パワハラ、モラハラ、毒親などはどれも、自分への甘えと単なるわがままからきているようにしか思えません。

その証拠として、感情的になる人は、上司や重要顧客など本人にとって大事な相手に対しては、ほぼ感情的な面を見せません。心の中で抑えているのかもしれませんが、少なくとも、上司や重要顧客にバレない程度にはコントロールできているといえます。

相手によってコントロールできたりできなかったりするということは、何か物理的にどうしようもない現象ということではなく、本人が身勝手に使い分けしているということです。「内弁慶」で、弱い人だけに精神的暴力を働いているということだと思います。

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