ロシアの勝利か、人類滅亡か。狂気のプーチンがウクライナの次に侵攻する国の名

 

ロシアとウクライナの状況

ロ軍の人的損害を覚悟の上での大規模攻勢が始まった。ウ軍は、この攻勢に耐えて、欧米兵器が到着したら、それらを使い大攻勢に出ることができる。

今のロ軍の突撃歩兵戦とウ軍の陣地戦からウ軍の機甲戦に変え、攻撃速度を上げて叩いていくしかない。しかし、ロ軍も突撃歩兵戦から機甲電撃戦に変えてくることが予想できる。その準備が整ったとみる。米国戦争研究所ISWも、ロシアが主導権を握る戦いになると見通している。

このため、ウ軍に、欧米製兵器を早く、かつ大量に供給する必要がある。ということで、レオパルト1戦車も176両以上が供与されることになり、その内、ラインメタル社のレオパルト1戦車をドイツ、オランダ、デンマークが買って、ウ軍に供与される方向である。

戦車については、ドイツのピストリウス国防相は8日、ウクライナに対するドイツ製主力戦車「レオパルト2」供与について、西側諸国は約31両で構成される最初の大隊を3~4月に引き渡せるとした。

ドイツのラインメタル社の最新鋭戦車KF51ハンターの供与も検討されているという。独ソの最新鋭戦車同士の戦車戦が見られることになる可能性も出てきた。

ゼレンスキー大統領は、ウ軍の装備を充実させる必要から、英国とEUを訪問して、欧米製戦車の数多くと欧米製戦闘機、それと長距離攻撃兵器の供与をお願いしている。もう1つが、ウクライナのEU加盟に向けた前進を求めることである。

スナク英首相は、ゼレンスキー大統領の希望を叶えるべく、まず、戦闘機パイロットの訓練を行い、その後、欧米製戦争機の供与になる方向で話を進めるようである。英国の戦闘機というと、ユーロファイターであろう。フランスも戦闘機の供与を述べていたが、撤回した。

この目的が、英国が供与する射程距離が最大350マイル(約563キロメートル)の空中発射巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」であるが、300キロメートルに制限された物とするようであるが、この発射機ということで、戦闘機を供与するので、台数も少量になる。このため、英国が戦闘機を供与すると、フランスが戦闘機を供与する必要がなくなるからである。

そして、ゼレンスキー大統領も「英国と長距離攻撃兵器の供給について合意が成立している」としたが、英国はウクライナに提供する長距離攻撃兵器にハープーン(150キロメートル)とストーム・シャドウのどちらにするか議論しているようだ。しかし、150キロのハープーンであると、GLSDBの供与があり、あまり意味がない。

しかし、ATACMSの供与を米国は拒否しているのに、英国が同等射程距離のストーム・シャドウを供与すると、米英での協調が崩れることになり、英国としては、米国とも協調することが重要であり、どうなるかが見ものである。

オランダやポーランドがF-16の供与を表明しているが、製造国は米国であり、そこの承認が必要であり、これも連携した動きが必要である。ということで、米国の政策がどこにあるのかが、欧州各国ともに探る必要性を感じている。

米国は、共和党が下院を支配したので、ウ軍支援に反対が予想されて、今後、武器供与の量を絞る必要になる。その分、欧州サイドが武器供給の量を増やす必要になる。このため、ゼレンスキー大統領も欧州に出かけたのである。特に英独仏の3ヶ国である。特にドイツが武器供与を加速する必要がある。兵器市場でも大きな位置を占めているので、供給できる量がある。

米国とロシアは、非公式の調整会議を頻繁に行っている。このため、ロシアのレットラインがどこにあるかをある程度知っている。

このため、欧州も米国の指定するラインを越えて援助はできないとみる。

このため、バイデン大統領も今月20~22日にウクライナを積極的に支援するポーランドを訪問し、ドゥダ大統領とウクライナ情勢を巡り協議するという。ここで、F-16の供与を認める可能性もあるかもしれない。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • ロシアの勝利か、人類滅亡か。狂気のプーチンがウクライナの次に侵攻する国の名
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け