ロシアの勝利か、人類滅亡か。狂気のプーチンがウクライナの次に侵攻する国の名

 

一方、ロシアは、自国だけで武器調達を行う必要がある、軍事産業の増産を指示したことで、予算がオーバーしている。このため、大企業の超過利潤に対し1回限りの任意課税を行う方向である。石油・ガス収入が減少したことで、予算の赤字が膨れ上がり、そのままで、放置できない状態だからである。

また、ロシア国営ファンドは、ドルやユーロをすべてを売却し、保有しているのは、人民元とゴールドのみになった。

北朝鮮の砲弾や火砲を買い取ったが、自国生産分しか、最終的には供給量を維持できないからである。しかし、軍事大国としての武器製造能力は、トップであろう。

このため、ウクライナ戦争は、ロシアの兵器の量 対 欧米兵器の質の戦いである。欧米兵器の供与量対ロシア武器製造量の戦いでもある。しかし、供給量より武器製造能力の方が上ではある。

もう1つが、兵士の訓練量の問題が出てきた。ベラルーシをロ軍兵の訓練場所としてきたことで、ロ軍兵の練度が上がっている。

これに比べて、ウ軍兵の訓練度合いが少なく、苦戦の場面でロ軍に力負けすることがある。特に郷土防衛隊の兵士の訓練度を上げる必要がありそうである。

元米軍士官たちで結成されたモーツアルトが、この郷土防衛隊の訓練をしているが、1週間レベルの時間しかがないので、基本的なことを教えるレベルになっているという。兵士としては、3ヶ月の訓練が必要である。この場所・時間と教官が必要である。

その上にロシアは兵士の量も多く、その兵士を大量に戦死させても国内からの非難が出ないように、世論を誘導している。ここが欧米とは違う面であろう。ウクライナは人口4,000万人の国家であり、国家運営上から50万人から70万人の兵士が限界であり、現時点でも、そのレベルから超えた兵士数を必要になっている。

当分、ウ軍苦戦の場面が増えるが、どこまでロ軍の攻勢をしのげるかで、次の欧米兵器での攻勢に繋ぐことになる。ロ軍の攻勢が強いと、ウ軍は予備兵力を投入することになり、その分、反撃力が弱くなる。

しかし、所詮、ロシア経済は、油価依存型経済構造で、継戦能力の原動力は経済力と資金力(戦費)だ。経済力も戦費も枯渇しつつあり、2023年早期の短期決戦志向で決着しないと、継戦能力はない。このため、長い戦争では、物量では負けるので精神力で勝つしかない。そうしないと、敗戦になる可能性が高い。

このため、ロシアは世界を相手に長い戦い強いられると、国民を精神論で鼓舞する思想が必要である。よって、プーチンの頭脳と言われる極右思想家のドーギン氏が必要である。

その彼によると、今は第3次祖国防衛戦争で、第1次祖国防衛戦争は、1812年のナポレオンとの戦い、第2次祖国防衛戦争は1941年から1945年のドイツ戦の第2次世界大戦で、今回が第3次祖国防衛戦争だという。

西欧価値観の侵入に対して、それを防御するための戦いをしているので、西欧とは違う価値観を守るために、ロシアは立ち上がり、欧米を相手に戦うことになっている。この戦争は、ロシアの勝利か、ロシアが負けるということは人類滅亡になることで、この2択しかないという。

ウクライナにロシアが侵攻したのではなく、西欧がロシアを攻めているという論理になっている。しかし、ドーギン氏のインタビューは、私の見ている近未来と同じ感じがする。核戦争になると見る点だ。

ドーギン氏との違いは、ロシアや欧州の多くの人たちが死ぬことになるが、それでも世界は存続するとみている点である。もう1つ、ロシアは負けることだ。

この記事の著者・津田慶治さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • ロシアの勝利か、人類滅亡か。狂気のプーチンがウクライナの次に侵攻する国の名
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け