ChatGPT大成功の裏にある深い闇。時給2ドル以下のケニア人にさせていた事

ChatGPT chat bot screen seen on smartphone and laptop display with Chat GPT login screen on the background. A new AI chatbot by OpenAI. Stafford, United Kingdom, December 13, 2022.
 

問われる人間側の進化 問われる人間側の“学習” 問われる「低学歴国家」日本

AI全盛の時代において、むしろ我々人間側の“進化”が問われている。機械学習という概念がある。AIの一分野であり、コンピューターがデータから学習をし、問題解決を目指す技術や手法のこと。

機械学習はAIを実現するための一つの手法である。つまりAIの進化に私たちが抗うことができる唯一の方法は、私たちに人間の学習だ。

ところが、驚くべきことに、日本の大学進学率は世界と比べても低い。日本の大学進学率は54.4%、短大を含めると64.1%。この値は韓国では95%にもなる。アメリカでも88.3%の高さだ。

基本的に諸外国では高等教育は無償の場合がほとんどで、さらに奨学金であっても、返済の必要性はない。つまり、“日本だけ”大学も出ていないバカが溢れている状況だ。

大学教育の重要性は人間力を高めることだけでなく、それはすなわち、この社会の“強さ”を高めることにつながる。さらに問題解決能力とクリティカル(批判的思考)を養うことで、インフォディック禍の中でのデマやフェイクニュースに抗うことができる。

思えば、日本は“論破”が得意な“自称”インフルエンサーのひろゆきや、高齢者差別発言が炎上した成田悠輔など“おバカな”「自称」言論人がやたらもてはやされる。これも低学歴国家の成れの果てだ。

■引用・参考文献

(*1)「チャットGPT、ユーザー数の伸びが史上最速=UBSアナリスト」REUTER 2023年2月2日

(*2)中島由弘「ChatGPT対抗サービスが続々リリース──マイクロソフトとグーグルも追従 ほか」INTERNET watch 2023年2月13日

(*3)小林雅一「“宿題を解くAI””が現実に登場『ChatGPT』凄い中身」東洋経済ONLINE 2023年1月6日

(*4)清水涼「チャットできるAI、ChatGPTが『そこまですごくない』理由。見えてしまった限界」BUSINESS INSIDER 2022年12月8日

(*5)清水涼 2022年12月8日

(*6)森田宗一郎「『ChatGPT』の爆発的な人気が招く懸念と大競争」東洋経済ONLINE 2023年2月5日

(『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』2023年3月4日号より一部抜粋・文中一部敬称略)

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伊東 森(いとう・しん): ジャーナリスト。物書き歴11年。精神疾患歴23年。「新しい社会をデザインする」をテーマに情報発信。 1984年1月28日生まれ。幼少期を福岡県三潴郡大木町で過ごす。小学校時代から、福岡県大川市に居住。高校時代から、福岡市へ転居。 高校時代から、うつ病を発症。うつ病のなか、高校、予備校を経て東洋大学社会学部社会学科へ2006年に入学。2010年卒業。その後、病気療養をしつつ、様々なWEB記事を執筆。大学時代の専攻は、メディア学、スポーツ社会学。2021年より、ジャーナリストとして本格的に活動。

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