メンツ丸つぶれ。中国・習近平がゼレンスキーの「キーウ招待」を断れない理由

 

オンライン会議でも丸つぶれになる中国のメンツ

では、訪ロ時に考えられていた【オンライン会議】は成立するでしょうか?

物理的には成立するでしょうが、訪問要請を断ったことには変わりなく、その場合、中国が大事にするメンツは丸つぶれになりますし、ロシア・ウクライナ情勢に対して効果的な影響力を行使することは今後、できなくなるかと考えます。

「やはり仲裁とは名ばかりで、中国はロシアの肩を持っている」「もしかしたら、中国はあの手この手を使って、ロシアに武器を供与しているのではないか」といった非難が強まり、すでに分断が明確化している国際社会をさらに不可逆的な分断へと導くことになるでしょう。

世界の目が今、中国政府がどのような返答をするかに注がれています。

そのような時、キーウを電撃訪問したものの、その後、一切国際ニュースの話題にも上がってこないG7議長国はどのような役割を果たそうとしているのでしょうか?

以上、国際情勢の裏側でした。

この記事の著者・島田久仁彦さんのメルマガ

初月無料で読む

image by: KurKestutis / Shutterstock.com

島田久仁彦(国際交渉人)この著者の記事一覧

世界各地の紛争地で調停官として数々の紛争を収め、いつしか「最後の調停官」と呼ばれるようになった島田久仁彦が、相手の心をつかみ、納得へと導く交渉・コミュニケーション術を伝授。今日からすぐに使える技の解説をはじめ、現在起こっている国際情勢・時事問題の”本当の話”(裏側)についても、ぎりぎりのところまで語ります。もちろん、読者の方々が抱くコミュニケーション上の悩みや問題などについてのご質問にもお答えします。

有料メルマガ好評配信中

    

この記事が気に入ったら登録!しよう 『 最後の調停官 島田久仁彦の『無敵の交渉・コミュニケーション術』 』

【著者】 島田久仁彦(国際交渉人) 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料! 【発行周期】 毎週 金曜日(年末年始を除く) 発行予定

print
いま読まれてます

  • メンツ丸つぶれ。中国・習近平がゼレンスキーの「キーウ招待」を断れない理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け