衝撃の「時給2万円」。それでもガイドラインに違反する神戸市いじめ調査委員会のあり得ぬ対応

dt20230424
 

先日掲載の「まるで昭和の借金取り。いじめ被害者の父親が残業の日を狙って激しく呼び鈴を鳴らした『訪問者』の正体」でもお伝えした通り、いじめの被害者に寄り添うどころか脅迫行為を行っていたことが明らかになった神戸市教育委員会。その異常性は同市いじめ調査委員会も同じく持ち合わせていたようです。今回のメルマガ『伝説の探偵』では現役探偵で「いじめSOS 特定非営利活動法人ユース・ガーディアン」の代表も務める阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんが、いじめ被害者家族が語ったいじめ調査委のあまりにひどい対応の数々を誌上で紹介。自治体ぐるみで被害者を貶めようという神戸市の呆れた対応を白日の下に晒しています。

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自治体ぐるみで隠蔽か。被害者家族が語った神戸市いじめ調査委員会の異常

神戸市小学生いじめ隠ぺい事件の続報。

歯が取れるほど、頭を打つなどの怪我をするいじめ被害があり、これを学校も教育委員会も隠蔽、さらに二次被害を引き起こし、これを調べるはずの第三者委員会も機能不全という、神戸市で起きているいじめ隠ぺい事件。

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被害者家族は私に、こう話してくれた。

小学1年生当時から小学4年生になるまでいじめ不登校への対応がなされず、被害者の学習権だけが侵害され続けていることに、神戸市の異常さを痛感しています。学校市教委は「心配でたまらない」とでっち上げの通告まで行ったのに、その後も不登校の原因となった学校市教委からの違法行為についての調査、不登校について本人の意向を聞くなどの配慮は全くなく、通告がいじめ被害者をただ消し去ることの手段だったことは明らかです。

 

学校が、自ら不登校問題を発生させ、これに適切な対応もせず、また保護者からの質問にも答えず、膠着状態を自ら招いたにも関わらず、安易に「安否不明」として虐待通報をしたことの問題として2021年から市会議員等も関わり、市教委の問題は子どもたち全体に関わってくることなので、自分達だけの問題ではないことを踏まえて臨むように言われて、様々な犠牲を払い調査委員会への協力をしてきましたが、今その調査委員会もまた加害者となっている現実に打ちひしがれています。

―― 改めて聞いても、どこへ行っても救われないということがそもそも神戸市のいじめ対策がなっていないと思えますが、まずは重大事態いじめになるまで大変でしたよね。

(被害者家族)記事の通り、学校市教委から数々の脅迫や圧力があり、2021年3月に神戸市教育長と校長宛に「市教委と学校による違法行為」の数々についての質問書を送付しました。市教委はそれまで「学校に連絡しろ、自分で解決しろ」と言っていたのに、質問書の回答からは「今後は市教委が対応する」と言い始めました。

 

神戸市のいじめ指針には「重大事態として、児童生徒が一定期間、連続して欠席しているような場合には、迅速に調査に着手する」とありますが、2020年7月以来放置されました。

 

2021年11月にようやく被害児童保護者による意見陳述を行いました。

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