衝撃の「時給2万円」。それでもガイドラインに違反する神戸市いじめ調査委員会のあり得ぬ対応

 

いじめ調査委員会が「証拠より重視する」と言い出したもの

―― 本当の目的とは、どんなことでしょうか?さすがに、ここまで不誠実だとは思いませんでした。

(被害者家族)調査開始まもない2022年2月、嘘しかつかない学校側職員への聴き取りと被害者側への調査ばかりで、加害児童への調査について一切言及されないことについて不信に思いました。

 

2022年5月には、調査委員会より「調査は一通り終わった」と報告され、「公的な調査だから被害者ヒアリングは義務である」かのような嘘の説明による圧力や、なんと「証拠よりも現時点の発言を重視する」と信じられないような事を言われ始めました。

 

メモ1枚でも当然に証拠になるし、証拠だけでもいじめの認定をしなければならないにも関わらず、まるでそれが本人面談をしなければ認定できないかのような提示をしてきました。

 

調査委員会は「学校・教育委員会関係のヒアリングは終わっている」としていながら、その手法については被害者の同意が必要なのに、これまでその要望聴き取りもなく、一切の報告がない、ここまでガイドライン無視の調査を行うことに、ただただ驚きました。

 

2022年6月に委員長と弁護士による被害児童保護者への最後のヒアリングが行われましたが、まるで自分たちが裁判官のようなふるまいで、警察の取り調べのようで非常に苦痛でした。自分達は取り調べのように質問をしてくるのに、こちらが調査についてこれまで行われていない報告について「いじめの加害者と保護者への聴き取りも済んだのか?」等質問しても答えず、無視されました。

 

ここで、いじめの調査をしていないこと、市の調査委員会であるにもかかわらず、学校内で全く本事案について問題にせず、被害者だけが調査対象となっていることを確信しました。そして本人の聴き取りが必要だと押しつけ、被害児童本人の面談なのに「今ここで親が決めろ」とまで言われました。

 

集団いじめについても言及すると、調査開始前から言っているのに、調査委員会の弁護士は、さも聞いていないかのように「それはヒアリングの対象になり得る。名前を教えろ」などと信じられないような発言がありました。それを調査するのが調査員の仕事だし、調査していないことを露呈させました。いじめの認定に必要な詳細は、提出書類にきちんと記載してあるのに、事実と異なることを口にしたり、文書すらきちんと読んでいないことが窺えました。

 

非常に不安を感じ、被害児童本人は調査員と面談できる状態にないことを説明すると「病院に行っているのか」などと聞いてきたり、とにかく自分たちのやり方を通す姿勢や、被害者の意見を聞く態度が全くないことに、このような調査委員と子どもが話をできるわけがないとしか思えませんでした。

 

どのような調査を行っているか分からないような調査委員会と、無条件に子ども本人を面談させられないため、中間報告を行うように求めました。

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