衝撃の「時給2万円」。それでもガイドラインに違反する神戸市いじめ調査委員会のあり得ぬ対応

 

いじめ調査委員会が被害者家族に隠し続けてきたこと

―― これは…なんとも酷いですね。子ども1人で複数人の大人で、あまり思い出したくはないいじめについて根掘り葉掘り聞こうというわけで、子どもからしたらこれがトラウマになりかねない。そういう配慮もなく、今度は聞き取り拒否を調査をしなければならない側が主張するなどもってのほかです。そして、さらに「アレ」が発覚するわけですね。

(被害者家族)はい、この日唯一配布された紙「神戸市教育長から委嘱を受けた重点調査事項」について、初めて内容を知りました。市教委から委嘱を受けた内容が2つしかないことを。

 

調査が終了したという今、本日初めて被害者に説明し、情報を聞き出すためこれまで伏せていたその悪質さに言葉を失いました。面談では「どこまで調べましょうかね」などと語ったり、調査内容が極めて限定的であることなど微塵も見せなかったからです。

 

「いじめ防止対策推進法第28条第1項 いじめの定義 に 則っていて 当該児童に関する いじめの客観的な評価の認定」を、調査委員会の方でより具体的にしたものが配布したものだと説明され、市教委からは「いじめ」とされているが、調査委員会がいじめの内容を勝手に2つに限定し、他は調査しないことにしたということが判明しました。嫌がっていたクラスメイトからのメッセージ等も提出してありますが、なぜか極めて限定して調査を行ったのです。

 

学校、教育委員会の非違行為についてあれだけ初めに説明し調査するよう訴え、協議したにもかかわらず、調査するつもりは初めからなく、それを被害者サイドには隠していたことになります。また、この日も学校がどのような対応をしたのかについて一切説明はありませんでした。聞き取り調査対象についても他にもいるが伏せている様子も見られました。

 

被害者家庭には執拗に家族全員の面談を求めてきましたが、やはり加害者の保護者へは聞き取りすら行っていませんでした。

 

代理人が「最初に学校市教委による不適切な対応について調べるように言った」と語るも「その辺は当委員会の意見として記載してゆく」というような回答で、「結論は固まった」「これは方針」と一切意見を聞くことはありませんでした。私たちがいかに法令遵守を求めても、憲法・法令・ガイドラインを守るものだという認識がない態度は、教育委員会と同じでした。

 

本当に1年以上を無駄にし、こちらだけが負担をかけられたのだと理解し、怒りしか湧いてきませんでした。

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