連休の狭間に“こっそり”のはずだった?「PayPay改悪」大拡散の大誤算

 

PayPayが広く普及したおかげで、割り勘をするのが本当に楽になった。コロナ禍が落ち着き、飲み会をする機会が増えたが、誰かが代表してお金を払いつつ、あとはPayPayで回収するというのが当たり前になっている。

あとはPayPayがどれだけ、ソフトバンク回線ユーザー以外にも、いまのサービスを提供し続けられるかが注目と言える。今回のようにPayPayカードもしくはPayPayカードゴールドを所有していれば、いまのサービスを継続できるといったように、ほかの自社サービスを使うユーザーのみ優遇していくようになると、他社回線ユーザーがそっぽを向きかねない。

d払いやau Payなどは、表向きはオープンな姿勢だが、やはり、自社回線ユーザーを意識した内向きな姿勢が見えている。どちらかというと「スマホ決済は、通信料金の支払いで溜まったポイントを消費するためのひとつの手段」に過ぎない。NTTドコモやKDDIは、必ずしもd払いやau Payが儲からなくても、回線ユーザーを囲い込めればOKみたいな感覚だ。

一方で、ソフトバンクはPayPayをオープンに展開し、上場を視野に入れていることもありPayPayが単独で儲からなくては困る。PayPayは黒字化を急ぐためにも、今後も何かしらの改定をしてくる可能性が高い。その際、どこまでユーザー離れを食い止められるかが勝負と言えそうだ。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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