「プリゴジンではない」あの“ワグネルの反乱”は誰が計画を立てたのか?

 

ザポリージャ州方面

1.ベルカノボシルカ軸

東側のノボマイロスクやノボドネツクにウ軍が攻撃中であるが、ノボドネツクを迂回して南側の道路を制圧した。しかし、まだ、ノボドネツクは陥落していない。

中央では、ウ軍はストロマイオルスクとウロジョイナでも攻撃で前進している。ロ軍もウロジョイナからダトネの方向に逆襲をしているが、ウ軍に撃退されている。

西側では、ウ軍はプリュトネを奪還しようとしているが、まだ、ロ軍は粘っている。

2.カムヤンスク軸

ウ軍はピアトハーティキーを奪還後、南東にジワジワと前進して、ジェネビヤンキーの北で激しい戦闘が起きている。

ヘルソン州方面

ドニプロ川の東岸、アントノフ橋付近のダチに、ウ軍は橋頭保を確保して、工兵隊、砲兵隊、機械化歩兵部隊を送り込んで300人体制になっている。戦車も数両、送り込んだようである。ダチの南側に拡大させている。オレシキの1kmのところにウ軍は迫っている。

しかし、まだ形成作戦段階であり、本格的な機械化部隊の渡河作戦を行っていない。

これに対して、ロ軍が機械化部隊をコンカ川の橋からダチに向けて逆襲をしたが、橋上で砲撃されて失敗した。

ロ軍は、イスカンデル弾道弾で再度攻撃したが、ウ軍の橋頭保を潰すことができないでいる。

その他方面

スバトバ方面では、ロ軍はノボセリフスク付近やカルマジニフカ西側ののウ軍陣地を攻撃したが、撃退されている。

ウ軍はノボボジャネからセレブッツ川の西側に撤退したことで、ロ軍が占拠した。

クレミンナ方面に、ロ軍は人員を集めている。リマン攻略を目ざすのかどうかであるが、セレブリャンスクの森を大規模攻撃したが、結果が出ていない。

リシシャンスク方面でも、ロ軍はビロホリフカへの攻撃をしているが、撃退されている。

ロ軍は、マリンカとノボミハイリフカに攻撃したが、ウ軍に撃退されている。

トネツク市周辺の爆薬庫が破壊されているが、ルハンスク州スホドリスクのロ軍弾薬庫も破壊された。ルハンスク市クラスノドンスキーでも大きな爆発があり、ここにも弾薬庫か燃料庫があったようだ。

ロシア中部サマラ(Samara)州の爆薬工場で爆発があり、6人が死亡している。占領地やロシア領内の多数の箇所が攻撃されている。火災も多い。軍需工場は、労働不足の上にフル生産であり、事故が発生しやすくなっているようだ。

逆に、ロ軍は、リヴィウへの夜間ロケット弾攻撃で、ウの民間人の死者5人が出ている。キーウ以外では防空体制が脆弱であり、どうしても損害が出てしまう。

また、ロ軍はドネツク州ライマンの町を砲撃し、少なくとも8人が死亡、13人が負傷した。

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