なぜ、デンマークは「午後4時退社」なのに国際競争力が1位なのか?

 

さっそく本文のなかから、気になった部分を赤ペンチェックしてみましょう。

「デンマークの高い国際競争力の主な理由は、状況変化に対する企業の迅速な対応力、モチベーションが高い社員、高度なDX化である」(アラン・ソーレンセン デンマーク産業連盟)

デンマーク人は「楽しんで」時代の変化を先回りしている

日本では顧客への配慮から、新しいシステムを導入する際にも古いシステムを併存させる傾向がある。それに対して、デンマークは古いシステムをバッサリ捨てて、新しいシステムに「乗り換える」

デンマークでは、行政からの手紙もオンラインのみで届く。目を通さなければならない書類が自宅の郵便ポストに届くことは基本的にない

24時間開いているコンビニもスーパーもほとんどなく、そもそも店の数が少なくて不便

「ライフ」のために「ワーク」をするわけだから、「ワーク」のために「ライフ」が犠牲になっては本末転倒なのだ

男性は仕事を言い訳に家事育児を放棄できないし、女性は家事育児を言い訳に仕事を放棄できない

働き方は、人生の優先順位で変わる

会議はアジェンダと終了時刻を設定する

「会議は中途半端な時間に設定するのがいいの。30分の会議は、25分に設定する。1時間の会議は50分に設定する。そうすると、自然に、時間に意識が向くようになるから」(ペニーレ氏 テイク・バック・タイム経営者)

デンマークの組織は基本、少人数かつプラグマティックで、意思決定のスピードが速い

デンマークでは、部下や同僚の仕事の「ダブルチェック」はしない

ランチは30分

午後4時までに終わらなかった仕事は夜片付ける

目的や意味がなければ、部下から質問攻めにあう

関心と適性を見極めてチームを編成する

「午後4時までに終わらなかった仕事は夜片付ける」には、ちょっとガクッと来ましたが、デッドラインを決めることは重要ですよね。

人生の優先順位づけがはっきりしていることや、組織内での意思決定プロセスが簡素化されている点も、見習うべきだと思いました。

仕事ができる人は当たり前にやっていることもありますが、仕事術・時間術の本として勉強になる一冊です。

ぜひ、読んでみてください。

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Amazon.co.j立ち上げに参画した元バイヤー、元読売新聞コラムニスト、元B11「ベストセラーBookV」レギュラーコメンテーター、元ラジオNIKKEIレギュラー。現在は、ビジネス書評家、著者、講演家、コンサルタントとして活動中の土井英司が、旬のビジネス書の儲かる「読みどころ」をピンポイント紹介。毎日発行、開始から既に4000号を超える殿堂入りメルマガです。テーマ:「出版/自分ブランド/独立・起業」

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【著者】 土井英司 【発行周期】 日刊

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