日本は「真っ当な指摘」を無視して自ら災難を呼び込んでいる
この事例からも明らかなように、起こり得るリスクを正しく予見して指摘する人というのは必ず存在するものです。
たとえば、福島原発にしても、東京電力の想定を遥かに上回る津波の襲来を予見して前もって警告を出していた科学者や国会議員は存在していました。
しかしながら、前掲の動画を観ていただいてもわかるように、それら真っ当な指摘を受けても、担当大臣自身が何らその指摘に正面から向き合うことなく、官僚の書いた答弁を読むだけでその場をやり過ごしてしまうような杜撰でいい加減な対応が繰り返され、結局その後の災害や被害を呼び込んでしまっているのは極めて残念なことです。
さて、すっかり長くなってしまったので、今回はここまでにします。現在、プベルル酸という物質の存在が同定されているようですが、それが健康被害の原因物質であるかどうかについてはまだわかっていません。
来週は、本件の続きとして、カビなどの微生物を培養して健康食品を作ることの危険性について、児玉先生から伺っている話を紹介したいと思います。
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