わずか半年間で1万3,000人以上のガザの子供を殺したイスラエル
今回の発表で何よりもショックだったのが、イスラエル軍に殺害されたガザの子どもたちの人数です。4月19日までのガザの死者数3万4,000人超のうち、少なくとも女性が1万人以上、子どもが1万3,000人以上と報告されたからです。これがどれほど異常な数字なのかというと、世界中の紛争地で死亡している子どもの数が、年間に約3,000人なのです。喫緊の正確なデータを見ると、2019年から2022年までの4年間に世界の紛争地で死亡した子どもの総数が「1万2,193人」なのです。
つまり、イスラエルのネタニヤフ首相は、全世界の紛争地で過去4年間に犠牲になった子どもたちを超える人数のガザの子どもたちを、わずか半年間で殺害したのです。そして、それは今も増え続けているのです。それなのに、そのネタニヤフ首相に約4兆円もの「人殺しの資金」を提供するというバイデン大統領。他国のこととは言え、これほど残酷な税金の使い方が他にあるでしょうか?
UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)のラザリーニ事務局長は、今年3月の時点で、ガザでの異常な子どもの死者数の推移を見て、「この戦争は子どもたちに対する戦争であり、彼らの未来に対する戦争だ。ガザの子どもたちのために今すぐ停戦が必要だ」と訴えました。また、イスラエル軍に拘束されて50日以上も拷問を受けた前出のアムラン・アブワルダさんは、共同通信の取材に対して、涙を流しながら次のように訴えたそうです。
「ガザに希望はない。少なくとも子どもたちだけでもガザの外に出してあげたい」
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(『きっこのメルマガ』2024年4月24日号より一部抜粋・文中敬称略)
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