「そこはダメよ…」小池都知事が弱い部分を責められ「ギャー」学歴詐称でエジプトに握られた弱み 日本の国益に痛みも

 

小池氏は逃げ回らず、小島氏の告発について明確に反論せよ

想像するに、小池知事が卒業証書や卒業証明書をメディアに“チラ見せ”ていどにしか公開せず、都議会に提出するのを恐れるのは、普通の手続きで受け取ったものではない卒業証書や証明書を、正規のものとして押し通せる確信が持てないからではないか。

だからこそ、小池氏は「カイロ大学声明」というアイデアに飛びついた。その原案作成に小島氏が乗り気でないのを見て取ると、小池氏はA氏に依頼することを思いついた。

そして、A氏が文案をメールで送った後に提案した「声明文を大使館がホームページに掲載する」というアイデアは小池氏をさらに勇気づけた。

A氏が樋口氏に確認の電話をしたさい、小池知事と思われる女性の「さすがAさん!」という声が聞こえてきたという。当時の小池サイドには、エジプト大使館なら話を通しやすいという共通認識でもあったのだろうか。

それにしても、大学を本当に卒業しているのなら、なぜその証明にこれほどの努力をしなければならないのか。さっさと、いま持っている卒業証書や卒業証明書を“チラ見せ”ていどではなく、都議会にでもメディアにでも堂々と提出して、どこからでも好きなだけ調べてちょうだいと言えばいいだけのこと。それをしないから、疑いがいつまでも晴れないのだ。

小池氏が学歴詐称を隠蔽するためエジプトの大使館に協力してもらっているとすれば、小島氏の指摘通り、日本の国益を損ねかねない問題である。

そんなことはない、カイロ大学の自発的な声明を大使館が掲載しただけだとあくまで主張したいのなら、まずは小島氏が告発する“隠蔽工作”について明確に反論し、その根拠を示すべきではないだろうか。

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image by: 都民ファーストの会 Facebook

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