「そこはダメよ…」小池都知事が弱い部分を責められ「ギャー」学歴詐称でエジプトに握られた弱み 日本の国益に痛みも

 

小池知事の父・勇二郎とエジプト政界のズブズブな関係

これについては、小池氏とエジプト政界との特別な関係を抜きに考えることは難しい。

石油輸入の仕事をしていた小池知事の父、勇二郎氏はアラブ諸国の要人とパイプをつくるため日本アラブ協会に入会していた。1970年にエジプトの政治家、ムハンマド・アブドゥル・カーデル・ハーテム氏が来日したさい、勇二郎氏は歓迎パーティーでハーテム氏と面識を得た。

「エジプトに来たらいつでも歓迎する」という社交辞令を真に受けた勇二郎氏は、それから間もなく、同協会所属の国会議員の紹介状を手にエジプトへ飛び、ハーテム氏と再会した。勇二郎氏のことを日本の政界に太いパイプを持つ実業家だと思い込んだハーテム氏はアラブの別の要人を次々に紹介した。これが、小池家とエジプト政界が結びつくきっかけだった。

小池百合子氏はハーテム氏のコネを使い、1973年10月にカイロ大学2年に編入した。すでに日本の大学に入学していたが、勇二郎氏が事業に失敗して学費の支払いに困ったこともあり、物価の安いエジプトへの留学を選んだらしい。

その後、国会議員になった小池氏はたびたびカイロを訪れ、歴代のカイロ大学日本語学科長らと親密な関係を築いたといわれる。エジプト側としても、経済援助を受けている国の著名な政治家との関係は大切にしたいだろう。

中東は、コネとワイロが幅を利かす社会だという。エジプトも例外ではない。サダト、ムバラクという独裁的大統領の時代を経て、「アラブの春」で独裁体制に終止符が打たれたかに見えたが、軍のクーデターで2013年に誕生したシシ政権によって,強権的な体制に逆戻りしている。

カイロ大学もその支配下にあり、いかに1908年創立の名門国立大学といっても、日本の常識は通用しない。つまり、駐日エジプト大使館が小池知事の依頼を受け入れる素地は十分にあるといえるのだ。

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