そして、そのミッションによって大いに羽ばたくための要件なのですが、それこそが、ドラッカーの「優先順位(勇気にかかわる)の原則」です。世界的なIT企業が、世界に出てきたのは、全てこれに則ってのことです。
第1: 過去ではなく未来を選ぶ。
第2: 問題ではなく機会に焦点を合わせる。
第3: 時流に乗るのではなく独自性をもつ。
第4: 無難で容易なものではなく、変革をもたらすものに焦点を合わせる。
※尖がった他が持っていない、できない魅力こそが頂点の位地を与えます。
そのような要件の満たして“卓越性を追求する”のです。卓越性を追求する者とそうでない者とでは、機会と成果の確率が開きます。
ドラッカーは、さらに実現のための要件を加えます。「いくつかの習慣的な姿勢と、基本的な方法を身につけているかどうかの問題である。成果をあげることは習得できるし、習得しなければならない。」とし、このように“成そうとする者”にとっての心得、姿勢を求めます。「“自らの強み”を知り、“得意とする仕事の仕方”を知り、“自らにとって価値のあるもの”を知ればよい。これに加えて、“何に貢献すべきか”を明らかにし、”何に集中すべきか”を定め、“目線を上げればよい”」。ということで、あなたの目線はどこにどの高さにあるかが重要なのです。
さらに、親切に「卓越性を追求するとき、仕事の質が一変するだけでなく、自分という人間が大きく成長する」と“訪れるもの”までを予告します。(メルマガ『戦略経営の「よもやま話」』より一部抜粋)
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