石丸伸二はなぜ都民のロマンをかき立てるのか?小池vs蓮舫の“古い都知事選”に挑戦する「 #東京を動かそう 」石丸現象の正体

 

「長年選挙をやっているが、こんなのは初めて」吹き始めた風

石丸氏は市長の仕事をすべて済ませたうえで、6月12日に上京した。

先に準備に取りかかった藤川氏らが大いに焦ったのは言うまでもない。とにかく何もかもが遅い。しかも、無所属だから資金もない。組織もない。頼みはボランティアと個人からの寄付だけだ。

それでも、募集して1週間のうちに2000人ものボランティアが集まり、15日に都内で開かれた「後援会ボランティア説明会」には1000人がつめかけた。

1億円を目標に寄付を募ったら、15日時点でほぼ半分を確保できた。藤川氏は「長年選挙をやっているが、こんなのは初めて」と舌を巻いた。

縁もゆかりもなかった人々が、ネット動画を媒介にして、石丸氏にほれ込み、大きな応援団を形成してゆく。カネや地盤や組織に頼り、世襲議員がはびこるこの国の選挙風景を一変させるような動きだ。

しかも陣営の中核には、「選挙の神様」とも称される藤川氏や、政界とのつながりが深い小田氏が加わっている。

地方都市の元市長が、全く基盤のない東京へ乗り込んで、名うての選挙参謀とともに、どのような選挙戦を繰り広げるのか。「小池VS蓮舫」の影に隠れたままでは、もったいない。そういう思いでこの記事を書いた。

むろん、世界に小池氏と蓮舫氏しか存在しないかのような既存メディアの報道ぶりでは、いかにネット上の人気が高い石丸氏とて、苦戦は免れない。

だが、街頭に出て演説を繰り返すうちに、人が人を呼び、驚くほど熱気に満ちた選挙活動に発展していく可能性がある。そうなれば当然、大メディアも軽く扱えないようになってくるのではないか。

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