小池・蓮舫・全裸ポスター。東京都知事選「罰ゲーム感」の正体 わが国首都の「4大論点」をなぜメディアは報じないのか?

 

(4)少子化の本当の原因は「公立中学の教育崩壊」にある

東京の異常な少子化の問題も争点とすべきと思います。問題は、生活コストではないと思います。

ズバリ、東京では公立中学の教育が崩壊しており、偏差値45以上の大学に進学を考えている場合には、家庭としては子どもが中高一貫校を目指すよう計画をします。そうなると塾という無認可教育機関に巨額のカネを吸い取られるわけです。

今は、移民政策で日本語学校の教員に資格を求め、学校にも設立要件を求めています。そもそも法務省の管轄であった日本語学校は、ようやく文科省の管轄となりました。そう考えると、日本の、特に東京のエリート教育が塾という経産省の所轄する無認可組織に丸投げされ、その結果として子ども一人あたり数百万円という塾代を払わないと、まともな高等教育に行き着かないわけです。

これは異常中の異常事態であり、そのために貧困層の中の才能を見出して社会貢献させることもできず、エリート階層は世襲化して保守化します。東京の腐敗は、この格差の世襲からも来ているのだし、そもそも数百万円かけてヘトヘトにならないと一貫校に受からないとなると、2人目を望む気力も財力も残らないというのが、現在の東京の子育て世代ではないでしょうか。

叩き台は相当にドラスティックにすべきです。私立の別学一貫校を統合して共学化したうえで都営ないし区営にするという大胆な組織改革に加えて、都内の塾講師と公立・私立校の教師について「学力+指導力+事務処理能力」の「入れ替え戦」を行って、適正な人材が教育の現場に立つようにするのです。

つまり、公立に行っていればエリート教育にリーチできるようにするのです。そうすれば、子ども一人あたりの教育費は劇的に下がります。

東京に来て、2人とか3人の子どもを育てようという流れは、それぐらいしないと出てこないのだと思います。もちろん、これは叩き台ですが、現状認識として、今は東京の教育は完全に壊れてしまっているという認識が少なすぎると思います。

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