基地建設予算の75%が本土のゼネコンに。「利権の問題なので止められない」元防衛相も認めた“辺野古移設利権”の現実

 

利権の問題ゆえ止められない普天間飛行場の辺野古移設工事

前泊教授 「そうなんですよ。今は普天間の移設問題についても、もう裁判闘争で司法も行政に立てつくようなことはしない、判決は最初から分かっていると。しかし実際に埋め立てている基地が役に立つのかと。海兵隊の司令官たちに聞くと『30年前にできた計画なんて今どき通用するわけないだろ?俺たちはドローンで戦争してるのに、あの基地、何のために造ってるんだ?』と言われるんですね」

長野さん 「え~!」

前泊教授 「しかも、その造っている基地が軟弱地盤で沈むかもしれないと。しかも、当初は3,600億円で造る予定だったのが、9,300億円にまで膨れ上がってるんです。家を建てるのに3,600万円でお願していたら9,300万円に上がった。その段階で普通は見直しますよね。でもこれが、軟弱地盤が見つかって増やした予算を4,300億円も使ったのに工事の進捗は15%。こうなって来ると、おそらく沖縄県が試算した通り2兆円を越して来るんですね。

実はこれ、石破さんが総理になりそうだというので先日議論をして、それから先週は中谷元さんも研究室に来られましたけど、その議論の中で(私が)『あの役に立たない基地に2兆円も掛けるなら、同じ予算で空母打撃群が4チーム造れますよ』と言ったら『おおっ!』と驚いたんですね。そして『そちらのほうが確かに良いかもしれない。しかしこれは利権の問題なので止められないんですよ』と、そんな話になったんですね」

長野さん 「辺野古の基地建設の利権というのは、もともとありましたもんね」

前泊教授 「今も基地建設に落ちた予算の75%は本土のゼネコンに流れてるんですね。ですから、この小さな基地に2兆円も掛けてどれほどの効果があるのかということを、もう一度、原点に帰って議論したほうが良いのではないかと思いますね」

長野さん 「でも今回の選挙で、玉城デニー知事はかなりやりずらくなって来るんですかね?」

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