「黄河を治むる者は天下を治む」の逆を行く習近平
さらに最近言われているのは、都市の大規模開発により、高層ビルが林立したことで地番沈下が進み、これが洪水リスクを高めているという指摘です。とくに広東省などは最も地盤沈下が進んでいる地域の一つとされているようです。
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また、中国は2008年の北京五輪の際にロケットを飛ばして、雨を人工的に降らせ、競技中の降雨を防いだことが話題になりましたが、さまざまな国家行事の際に、こうした気候改変プログラム(クラウド・シーディング)を実施してきたことで、中国全土に豪雨災害が発生していると見る研究者もいます。
● 世界的な異常気象、中国の気候改変プログラムが影響か…中国全土に豪雨災害、「気象兵器」レベル
中国の異常気象は、他国以上に人災の側面が強いため、情報統制で被害状況を隠している可能性も少なくありません。
古代中国の伝説では、堯・舜・禹という伝説上の聖人がおり、帝位を禅譲することで継承してきたことは有名です。とくに舜の時代、黄河の氾濫による大きな災害が発生したこともあり、治水は喫緊の問題でした。当初、舜は鯀(こん)という者に治水を任せました。ところが9年経っても失敗ばかりでうまくいきません。
そこで鯀を殺し、その子供である禹に跡を継がせ、黄河の治水にあたらせたところ、成功したため、後に帝位を禅定することになりました。
中国では「黄河を治むる者は天下を治む」と言われてきました。しかし、習近平は治水に失敗ばかりしており、鯀の二の舞いになるのではないかと目する者も少なくないようです。
経済失速とのダブルパンチで、習近平政権に対する人民の怨嗟はますます高まり、新たな禹(新皇帝)を求める気運が高進していくことになるはずです。
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