日本も“対岸の火事”ではない。ブラジルの「旧Twitterサービス停止命令」という言論封殺が我が国に飛び火する日

 

想像したくもない国家権力によって言論の自由が制限される社会

ブラジル司法によるSNS事業者への介入については、ツイッターファイルにも関わった米国人ジャーナリストのマイケル・シェレインバーガー(Michael Shellenberger)などが早くから問題視して追いかけていました。同氏は、「今ブラジルで起きていることは、世界中に全体主義を展開するための実験が行われているようなもので、無関心でいるといずれあなたも危険に晒されることになる」と警告を発しています。

イーロン・マスクも、「言論の自由なくして民主主義はありえない」ということを繰り返し発言していますが、欧州での動きやブラジルでの動きは決して対岸の火事ではありません。日本でも、国境なき記者団による「世界の報道の自由度ランキング」では70位ですし、テレビや新聞での偏向報道は大きな問題です。また、選挙の街頭演説でヤジを飛ばした一般市民が警察に拘束されたり排除されるような出来事もありました。国家権力によって言論が監視され、その自由が制限されるような社会は想像したくもありません。

※本記事は有料メルマガ『『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』~時代の本質を知る力を身につけよう~ 』2024年9月6日号の一部抜粋です。このつづきに興味をお持ちの方はぜひご登録ください。

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辻野 晃一郎(つじの・こういちろう):福岡県生まれ新潟県育ち。84年に慶応義塾大学大学院工学研究科を修了しソニーに入社。88年にカリフォルニア工科大学大学院電気工学科を修了。VAIO、デジタルTV、ホームビデオ、パーソナルオーディオ等の事業責任者やカンパニープレジデントを歴任した後、2006年3月にソニーを退社。翌年、グーグルに入社し、グーグル日本法人代表取締役社長を務める。2010年4月にグーグルを退社しアレックス株式会社を創業。現在、同社代表取締役社長。また、2022年6月よりSMBC日興証券社外取締役。

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