「ラスボス」は過大評価、宮澤自民税調会長の正体。実態は財務省配下の小ボス…103万円の壁バトルで敗北を悟り震えている

 

来年に決着持ち越し「103万円の壁」問題はどこに着地するか

では、決着が来年に持ち越された「103万円の壁」問題。この先、どうなっていくだろうか。

石破政権が日本維新の会と国民民主党を両天秤にかけながら、それぞれの看板政策の実現というエサをぶら下げて、25年度の当初予算案を国会通過させようともくろんでいるのは間違いない。

だからといって、「123万円」で折り合わない国民民主党と手を切り、維新と組むということは考えにくい。いかに石破首相が維新の前原誠司共同代表と懇意とはいえ、維新内部の意見対立が懸念される。

それに、石破首相としては、国民民主の政策を冷淡に扱って支持率を下げたくないという思いも強いはず。ただでさえ、来春に当初予算案が成立した後、夏の参議院選をにらんで「石破おろし」の動きがあると見られているのだ。

国民の支援を得るため国民民主党に抱きつくしか、政権浮揚をはかる方法がなくなるのではないか。

国民民主党の政党支持率は上昇を続けている。日経新聞とテレビ東京の20~22日の世論調査では自民党に次いで2位の14%だった。国民の応援が続く限り、石破政権と自民党が「103万円の壁」をおざなりにすることはできない

それでも「123万円」を押しつけることがあるとすれば、政権を投げ出す覚悟を決めた時くらいだろう。

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