新入社員の表情が曇りミスが増えた…原因は部長がかけていた「ある言葉」だった!

Young,Asian,Businessman,Troubled,Between,Two,Bosses.,Relationship,Stress.
 

「激励の言葉」は、かけた側と受け取る側でニュアンスが異なり、かえって「逆効果」になってしまうこともあるようです。よく使われる「頑張れ」という言葉について、スピーチのプロフェショナルである森裕喜子さんは、自身のメルマガ『スピーチコーチ・森裕喜子の「リーダーシップを磨く言葉の教室」』の中で、失敗エピソードを明かしながら、そのことで気付いた丁寧な言葉選びの大切さを説いています。

「頑張れ」は逆効果?新入社員に響く“ひと言”の選び方

先日、公園の前を通りかかったときのことです。

小学生くらいの男の子とお父さんがキャッチボールをしていました。

微笑ましいな、と思いながら歩いていると、男の子が球を拾い損ねて、私の足もとにボールが転がってきました。

それを拾い、男の子に渡そうとすると、彼は「すみません」大人のように謝りました。

私は「頑張ってね」と小さく発しました。

その瞬間、彼の顔が少し曇ったように見えたんです。

(言葉選びを間違えた!)と私は気づきましたが、もう遅かった。

がっくりしながらその場から離れ、頭の中で思った。

あのとき私が少年に伝えたかったのは「頑張ってね」ではなく「頑張ってるね」だったのではないか。

少年が「すみません」と言ったのは、「ボールを拾ってくれて、ありがとう」の意味もあったかもしれませんが、それ以上に「ボールを取れなかった自分が悪い」だったのではないか。

きっと、お父さんが厳しく指導しているのでしょう。

それに応えながら、彼はすでに精一杯頑張っていたのです。

それなのに私は、少年の今の頑張りを認めることなく、もっとやれ、と意図する言葉を贈ってしまった。

「一生懸命やってるけど、やっぱり、まだ足りないんだね?」

と彼に受け取らせてしまったかもしれません。

これ、私の考えすぎかもしれません。

でも「頑張って」「頑張ってるね」たった数文字の違いの2つの言葉は受け取る方にとっては大きな違いです。

この記事の著者・森裕喜子さんのメルマガ

初月無料で読む

print
いま読まれてます

  • 新入社員の表情が曇りミスが増えた…原因は部長がかけていた「ある言葉」だった!
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け