狂乱の日経と読売、腹をくくった『サンデー毎日』。“石破おろし”をめぐって真っ二つに割れるマスメディアの暴論正論

 

石破首相にしかできない「日米地位協定の改定」踏み込み

山崎は『月刊日本』9月号の特集「石破総理よ、『鉄の意志』を貫け!」の冒頭にも登場し、「台湾有事を回避できるのは石破首相だけだ」と語っている。

同誌は巻頭言で主幹の南丘喜八郎が「石破総理に申し上げる。独立自尊を目指す『戦後談話』を発出すべし!」と檄を飛ばし、その中で「戦争を知る人が残っている最後の節目の年」である今年に「戦後80年間、米国のポチであり続けてきた」有様から日本を解き放つべきだと論じている。

それに続いて上記、山崎のインタビューがあり、また政治学者の中島岳志が「日米地位協定改定と小選挙区制改正/石破首相には果たすべき使命がある」と述べている。

私は小選挙区制を変えることには断固反対だが、日米地位協定の改定に踏み込むことは石破政権で出来なければもう当分の間、出来なくなるだろうと思うので、そのためだけでも石破に続投して貰いたいと思うのである。

こうして政界も言論界も石破続投の是非を巡り真っ二つだが、時勢はそのどちらに傾くか、来週には見えてくることになろう。

(メルマガ『高野孟のTHE JOURNAL』2025年9月1号より一部抜粋・文中敬称略。ご興味をお持ちの方はご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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早稲田大学文学部卒。通信社、広告会社勤務の後、1975年からフリー・ジャーナリストに。現在は半農半ジャーナリストとしてとして活動中。メルマガを読めば日本の置かれている立場が一目瞭然、今なすべきことが見えてくる。

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