アホウドリよりアホウな生物は何か?絶滅と再生が問いかける我々人類の責任

 

で、日本の絶滅危惧種の歴史を振り返ってみると、東京の約600キロ南に位置する鳥島(とりしま)を繁殖地としていたアホウドリも、とっくに絶滅したと見られていました。日本人は江戸時代後期から、上質な羽毛を目当てに繁殖期に鳥島に飛来するアホウドリを乱獲していましたが、アホウドリはその名の通りに人間が近づいても逃げないため、600万羽もいたアホウドリは、わずか20年ほどで狩り尽くされてしまったのです。

いや、正確には「狩り尽くしてしまったと思われていた」のです。1949年、鳥島を訪れたアメリカの鳥類学者が、洋上からの双眼鏡による観察調査の結果、「アホウドリの絶滅」を宣言したからです。しかし、その2年後の1951年、鳥島の測候所のスタッフが生き残っていたアホウドリを再発見したのです。その数、わずかに15羽でした。一度は絶滅が宣言された貴重な鳥ですから、国はすぐに保護活動を開始しました。

1958年にはアホウドリを国の「天然記念物」に指定し、1962年には「特別天然記念物」に格上げし、「トカラムシクイ」の時もお世話になった日本の鳥類の味方、公益財団法人「山階(やましな)鳥類研究所」などとともに保護活動を続けて来たのです。そしてこのたび、その「山階鳥類研究所」から、6月8日付で素晴らしい公式リリースがあったのです。それは、1951年に再発見された時には「わずか15羽」だった鳥島のアホウドリが、ナナナナナント!「1万羽以上に回復!」というものでした!

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